ジャック・ニコルソン
Charlie
アメリカ合衆国とメキシコ共和国の国境の町エルパソを舞台に、国境警備員となった1人の男と彼をめぐる様ざまな事件を描く。製作総指揮はニール・ハートリー、製作はエドガー・ブロンフマン・ジュニア、監督は「大本命」(73)のトニーリチャードソン、脚本はデリク・ウォッシュバーン、ワロン・グリーン、デイヴィッド・フリーマン、撮影はリック・ウェイト、音楽はライ・クーダー、編集はロバート・K・ランバート、製作デザインはトビー・ラフェルソンが各々担当。出演はジャック・ニコルソン、ハーベイ・カイテル、ヴァレリー・ペリン、ウォーレン・オーツ、エルピディア・カリーロ、マニュエル・ビエスカスなど。
ロサンゼルスの警官チャーリー・スミス(ジャック・ニコルソン)は、妻のマーシー(ヴァレリー・ペリン)の望みでテキサスの国境の町、エルパソヘ引っ越すことになり彼女の親友サバンナと夫のキャット(ハーベイ・カイテル)を頼って新しい生活へと旅立った。一方国境をこえたメキシコでは乳のみ子をかかえた母親マリア(エルピディア・カリーロ)が弟のファン(マニュエル・ビエスカス)と共に苦難の生活から何とか立ち上がろうと努めていた。キャットと共に国境警備隊員として働くことになったチャーリーは、故郷をすて未知の国に希望を託して不法入国する人々の悲惨な状況を知り激しいショックを受ける。その国境地域の実状の厳しさを彼に教え案内してくれたチャーリーの相棒が何者かに殺された。本信を抱いた彼は、警備隊の隊長レッド(ウォーレン・オーツ)に会った。同じ頃彼は赤ん坊を抱きかかえたマリアを川で見かける。声をかけるが、侮蔑に満ちた表情を返すマリア。浪費家の妻に嫌気がさしていたチャーリーは、家では安らぎを感じられなかった。そしてキャットが不法入国者たちをコントロールする立場にあり、彼らを北部に送っては日銭をとっている事実を知って唖然とするチャーリー。さらに彼らの手先のメキシコ人がマリアの子供をさらい英国系の家庭に売ろうとしていた。キャットに批判を溶びせるチャーリーは、やがてマリアたちの味方についた。様々な防害をはらいのけ、キャットら一味との撃ち合いの末、遂に赤ん坊を救い出したチャーリーに、マリアははじめて笑顔を送るのだった。
Charlie
Cat
Marcy
Red
Maria
Juan
J._J.
Manuel
Savannah
監督
脚本
脚本
脚本
製作
製作総指揮
撮影
音楽
美術
編集
字幕
[c]キネマ旬報社