ハリー・ケイリー
Square_Shootin'_Lanyon
アリゾナにおける賭変場の持ち主の「スクエアー・シューティング」のランヨンは死んだ親友の被後見人なる乙女を愛しているが、2人の年が余り違うので、自分の恋は断念し、却って娘を自分の養子ビリーと添わせんとした。しかし娘は実はランヨンを思っていたのである。ある日ランヨンはブレット・ハート氏の名著「ポーカー・フラットの浮浪者」という小説を読む。その小説はジョン・オークハーストという男が愛している娘を自分の養子と結婚させ、我身は犠牲となって吹雪の中に自殺を遂げるというような筋である。しかし劇はやはり終わりはおめでたくできていてランヨンとルスとは互いに理解し合うようになっている。
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