奥津裕也
達也
第36回東京国際映画祭コンペティション部門に出品された新鋭・小辻陽平の長編デビュー作。交通量調査員として働きながら、身体が不自由な母の介護をして暮らす達也。日々、団地に通い、植物状態の独居老人の世話をするクラゲ。それぞれが抱える家族の物語。出演は「ピストルライターの撃ち方」の奥津裕也。
交通量調査員として働く達也(奥津裕也)は、身体の不自由な母(矢島康美)と2人、一軒家で暮らしている。夜毎、母からのトイレを報せる呼び出しブザーが鳴り、日常的な介助に応じる達也。行き交う人々の数を記録するばかりの仕事にも、カプセルホテルで過ごす夜にも、どこにも居場所を見出せずにいた。一方、毎日のように巨大な団地に通い、顔見知りの植物状態の独居老人(トムキラン)の世話をするクラゲ(リー正敏)。だが、その団地は老朽化によって間もなく取り壊されようとしていた。ある日、久しぶりに再会した幼馴染の雨(内藤春)を老人の部屋に案内するクラゲ。ささやかな交流を深めていく中、団地の取り壊し期日が迫る。やがてクラゲと雨は、老人を連れてバンで旅に出るが……。それぞれが抱える家族について辿る旅の物語。
監督、脚本
撮影
音楽
美術
美術
美術
美術
編集
照明
録音
録音
録音
主題歌
整音
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