ジョン・ギルバート
Gunner_Smith
「奥様御寵愛」「巴里の魔人」のジョン・ギルバートが「暗夜行路」のロバート・アームストロング、「犯罪都市(1931)」のメイ・クラークを相手に主演する映画で、ジョン・マクダーモット作の戯曲をカール・ブラウンとラルフ・フイールライトが脚色し、「怪物団」のトッド・ブラウニングが監督、「新世紀」のペヴァレル・マーレーが撮影した。助演者はミューリエル・カークランド、ヴィンス・バーネット等。
摩天楼鉄骨の鋲うち職工ガンナー・スミスとバッカー・ライリーは長年の親友であった。2人は妙な約束をしていた、1人が女に恋をした場合は他の1人がその女を口説き、なお女が初めの1人に誠実であったら、結婚していいというのだ。かくてガンナーはバッカーが恋した女を全部物にしてしまうのでバッカーはいつまでも独身だった。ガンナー自身は結婚の医師はなかった。ところがあるときガンナーはメリーという浮気女に参ってしまった。役邸によりバッカーが彼女を口説く役となる。ところがガンナーは酒場で喧嘩して留置場にブチ込まれる。バッカーは止むを得ず保証金を出してガンナーを出してやる。メリーは朴念仁のバッカーの方が金になると考えて、彼に秋波を送る。バッカーは彼女が悪性女とはしらず結婚する気になったが、ガンナーには自分が愛する女がメリーであることを隠した。またガンナーに横取りされちゃ詰らんと思ったからである。ところが遂にガンアーはバッカーが惚れてる女が実は自分の情婦メリーであることをしった。バッカーの迷夢を覚ますために彼はメリーを連れて盛り場へ遊びに行き、写真を撮ってそれをバッカーに送った。しかし時既に遅くバッカーはメリーと結婚した後だったので、バッカーはガンナーが自分の女房を自由にした上に自分を嘲弄していると誤解してしまう。そして彼は摩天楼の鉄骨からガンナーを突き落とした。ガンナーは途中で遮られて地上に墜落することは免れたが重傷をおって病院へ運ばれた。病院でバッカーはメリーが彼の貯金目当てに結婚したこと、その無節操なこと、を初めて知り、またガンナーが親友のためを思ってしたこと知った。かくて2人は以前の親友の仲に返り、メリーは摩天楼のない田舎街でカモを探そうと西部行きの列車に乗って去ったのである。
Gunner_Smith
Bucker_Reilly
Mary
Spike
Virginia
Nurse
Pinky_Magoo
Feets_Wilson
[c]キネマ旬報社