桝田幸希
なおみ
谷崎潤一郎の小説の中で最もマゾヒズムを体現し、谷崎の私小説ともいわれる原作を、舞台を現代に置き換え性別を逆にして映画化。教師のなおみは、道端に座っていた年下の男ゆずるを放っておけず、一緒に暮らしている。二人の間には肉体関係はなかったが……。出演は、「鍵(2022)」の桝田幸希、「ロストサマー」の林裕太。監督は、「お前ら全員めんどくさい!」の宝来忠昭。
年下の男ゆずる(林裕太)と暮らしている教師なおみ(桝田幸希)。ある日、道端にぽつんと座り込んでいたゆずると出会ったなおみは、儚げで捨て猫のような彼を放っておけなかった。それから彼女は広い家に引っ越し、勉強を教え、少ない給料をふたりの生活につぎ込んだが、ゆずるとの間に肉体関係はなかった。しかし、行くあてのない年下の男を不憫に思い、その成長を見守るだけのはずだったが、ゆずるの自由奔放な行動に振り回されながらも、次第にその蠱惑的な魅力に惹かれていく……。
[c]キネマ旬報社