メニイ・クラシック・モーメンツ:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
メニイ・クラシック・モーメンツ
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メニイ・クラシック・モーメンツ

2024年7月6日公開、78分、ドキュメンタリー
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1970年代、サーファーやフィルムメーカーたちに多大な影響を与えた伝説のサーフムービーのディレクターズカット版をHDリマスターして劇場公開。世界各地の波に乗るサーファーたちの姿を捉えた美しい映像を、ロンドン・フィルのオーケストラ演奏が彩る。ショーン・トムソン、ジェームズ・ジョーンズら当時の有名サーファーたちが登場。監督・脚本・製作はゲイリー・ケイポ。初監督した本作の映像の美しさで注目を集め、「シン・レッド・ライン」「ミッション・インポッシブルII」「ダイ・ハード4.0」「ラスト・サムライ」などのセカンドユニット撮影監督として知られる。

ストーリー

オーケストラの奏でる壮大な音楽に彩られながら、ショーン・トムソンのバックドアでの完璧なチューブライディングで、映画は幕を開ける。スローモーションで映し出されるこのチューブは、攻撃的でありながら、息をのむほど美しく、強烈な印象を残す。本作には、ビッグ・ウェーバーにしか乗りこなせない巨大な波は登場しない。ジェームズ・ジョーンズが、ワイメアで素晴らしいチューブライディングを披露する以外は、マリブやオーストラリア、カリフォルニア、南アフリカ、ハワイなど、世界中の美しい波に乗るサーファーたちの幸せな姿を追っていく。本作の魅力は、ふたつとして同じものはない波を待ち、それを捉える一瞬に賭けるサーフィンというスポーツの素晴らしさと、波に身を委ね、一瞬を自分のものにする幸せを美しい映像で表現した点にある。その映像にマッチするのが、作品を通して流れるカラパナの曲。聴く者すべてにハワイの景色を感じさせるその音楽は当時、サーファーだけでなく、幅広い人々も虜にした。そして、贅沢の極みとも言えるロンドン・フィルによるオーケストラ演奏。監督のゲイリー・ケイポは、カラパナの音楽とバテンス、マーク、デーンなどのライディングを完璧に調和させることに莫大な編集時間を費やした。そのマッチングが、映画の完成度をさらに高めている。せわしない現代において、大人になるにつれ、多くの人が忘れ去ってしまう“夢中になる喜び”を思い出させてくれるのが、この作品だ。

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2024/5/24(金)更新

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作品データ

原題
Many Classic Moments
製作年
1976年
製作国
アメリカ
配給
レイドバック・コーポレーション
初公開日
2024年7月6日
上映時間
78分
製作会社
Surfers Rule Production
ジャンル
ドキュメンタリー


[c]キネマ旬報社