監督、編集、プロデューサー
マンハッタン計画のもとで生まれた町の知られざる歴史と現在に迫るドキュメンタリー。ワシントン州南部リッチランド。そこは第二次世界大戦下、核燃料生産拠点で働く人々とその家族が生活するために作られた町だった。その歴史を誇る人々、逡巡する人々が交差する。監督はイギリス人女性映像作家アイリーン・ルスティック。
ストーリー
平和で美しいアメリカの典型的な郊外の町、ワシントン州南部にあるリッチランド。ここは1942年からのマンハッタン計画における核燃料生産拠点で働く人々とその家族が生活するために作られた町。のどかに暮らす人々が応援する地元高校のフットボールチームのトレードマークは“キノコ雲”と“B29爆撃機”で、そのキノコ雲は町のいたるところで掲げられている。長崎に落とされた“ファットマン”のプルトニウムは核施設群ハンフォード・サイトで精製されたものだ。終戦後は冷戦時に数多く作られた核兵器の原料生産も担い、稼働終了した現在は国立歴史公園に指定され、アメリカの栄光の歴史を垣間見ようと多くの観光客が訪れている。「原爆は戦争の早期終結を促した」と誇りを口にする人々。一方で多くの人々を殺戮した“原爆”に関与したことに逡巡する者もいる。「川の魚は食べない」と語る者たちは、核廃棄物による放射能汚染への不安を今も抱えながら暮らしている。そんな様々な声が行き交うなか、被爆3世であるアーティスト・川野ゆきよがリッチランドを訪れ、町の人々との対話を試みる……。
スタッフ
エグゼクティブ・プロデューサー
ドーン・ボンダー
エグゼクティブプロデューサー
ダニエル・J・チャルフェン
エグゼクティブプロデューサー
マーシー・ワイズマン
撮影
ヘルキ・フランツェン
音響デザイン
メイル・コスタ・コルバート
プロデューサー
サラ・アーシャンボー
コラム・インタビュー・イベント
ニュース
作品データ
- 原題
- Richland
- 製作年
- 2023年
- 製作国
- アメリカ
- 配給
- ノンデライコ
- 初公開日
- 2024年7月6日
- 上映時間
- 93分
- 製作会社
- Komsomol Films=Arch+Bow Films=The Denovo Initiative
- ジャンル
- ドキュメンタリー
[c]キネマ旬報社