片岡仁左衛門
美濃部伊織
森鴎外の短編小説を基に、劇作家である宇野信夫が作・演出を手掛けて歌舞伎舞台化。片岡仁左衛門が美濃部伊織、坂東玉三郎が伊織の妻るんを演じるほか、別離のきっかけとなる重要な役どころの下嶋甚右衛門を十八世中村勘三郎、るんの弟である久右衛門を中村鴈治郎が演じる。
江戸で暮らす美濃部伊織とその妻るんは評判のおしどり夫婦だった。子どもにも恵まれ、幸せに暮らしていた矢先、伊織は義弟に代わり1年間、単身京都で勤めをすることに。翌年の再会を誓う伊織とるんだったが、伊織は京で下嶋甚右衛門を斬ってしまったことで越前にお預けの身となり、江戸に帰ることができなくなってしまう。37年後、罪を許された伊織は、ようやくるんとの再会の日を迎える。
美濃部伊織
伊織妻 るん
宮重久弥
久弥妻 きく
柳原小兵衛
山田恵助
石井民之進
戸谷主税
弟 宮重久右衛門
下嶋甚右衛門