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伊原剛志
徳田時生
有明海の海苔師・徳永義昭さんが独学でリストの超難曲『ラ・カンパネラ』のピアノ演奏を成し遂げたという実話を元に、人生を賭けた中年男の挑戦と、彼を支え続けた家族の愛情、そして友人や仕事仲間との絆を描く。「硫黄島からの手紙」「不思議の国のシドニ」など、国内外で活躍する伊原剛志が主演、1日6時間もピアノを猛特訓して実際に「ラ・カンパネラ」を演奏した。共演は、南果歩、大空眞弓、不破万作、緒方敦。「さよなら、クロ」「野球部員、演劇の舞台に立つ!」などの映画プロデューサー、鈴木一美の初監督作品。
佐賀県有明に生きる52歳の徳田時生は、海苔師になって30余年、今年もまた繁忙期が終わった途端、気が抜けたようにパチンコに明け暮れていた。最近、時おり迷いや不安が過る。海苔師の仕事は自然との闘い。日照りや台風などの災害に大きく左右される。加えて会社の資金繰りなどもあり、ストレスがたまる毎日だ。有明の海苔漁の繁忙期は9月中旬から翌年の3月までの半年間。よって4月から8月の暑い時期は暇なのだ。そんな7月半ばのある日、パチンコですっからかんになった時生は、つけっぱなしのテレビから、激しい情熱的なピアノの音色を聞き、衝撃を受ける。「オイもこの曲を弾いてみたか!」。かの有名なフジコ・ヘミングが弾くその曲は、プロのピアニストもひるむほどの難曲、フランツ・リストの「ラ・カンパネラ」だった。それまで音楽とは無縁の人生を歩んできた時生は楽譜すら読めず、妻や息子からは猛反対される。だが、時生は楽譜を購入し、ピアノに向かって1日に4時間、長いときは8時間も練習を重ねる。
監督、脚本、製作、企画、プロデューサー
脚本
製作
撮影
音楽
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美術
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製作担当
プロダクションマネージャー
プロデューサー
モデル
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