ジャック・マルホール
Jerry_Marsden
ウィリアム・H・クリフオード氏原作の物語をジェラルド・C・ダフィー氏が脚色し、「毒蛇」「ピンチ・ヒッター」等と同じくジョセフ・ヘナベリー氏が監督したもので、主役は「地下鉄サディー」「甘い親爺」等出演のジャック・マルホール氏が演じ、相手役は新進のアリス・デイ嬢で、マック・スウェイン氏、ジョージ・フォーセット氏、クロフォード・ケント氏、ウィリアム・オーラモンド氏、バー・マッキントッシュ氏等が共演している。
富豪の息子ジエリー・マースデンは無鉄砲なことばかるするというので父親から勘当されてしまった。そして一文無しになって二進三進もいかなくなったのでモリセイという富豪が自動車速力違反で出廷を命ぜられていたのに容貌が酷似しているので身代わりになってくれと頼まれて、30日間だけ拘留されることになった。そして牢の中で等しく速力違反で食い込んだ数名の富豪連にモリセイとして紹介されたが、その中にモリセイの娘ルースがいたので、彼女はジェリーを盗賊かと思った。しかし彼から事情をきいて納得したルースはジェリーと恋を語る仲になった。牢の中には1人の発明家がいてジェリーをモリセイと信じて、自分の発明の権利を売ろうと懸命になって口説いた。ジェリーがその話に興味をもっている様子を眺めた入牢中の富豪連は相談の上、その発明品の製作販売をなすべき会社を組織した。本物のモリセイはジェリーが入牢中にR.Morriseyの名でしたことを怒って、ジェリーが放免されるやいなや、彼の正体をあばき彼を詐欺その他の罪名で告発して、再び彼を牢にぶち込まそうとした。するとルースが問題のR.Morriseyは自分だと名乗り出てジェリーを窮地から救った。そして愛し合っているジェリーとルースとは結婚した。ジェリーの父親は例の発明が有望な事業たるべきを見て、ジェリーたちが牢の中で組織した会社から100万ドルで権利を買った。
Jerry_Marsden
Ruth_Morrisey
Slosson
Marsden_Senior
Roger_Morrisey
Jailer
Inventor
Valet
Attorney
Judge_Hauser
Rollins
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