古舘寛治
桐島聡
「赤軍 PFLP 世界戦争宣言」「REVOLUTION+1」の足立正生が監督・脚本を手がけ、半世紀におよぶ逃亡生活の末に病死した東アジア反日武装戦線の元メンバー、桐島聡の闘いを描いたドラマ。古舘寛治が桐島役を担い、青年時代の桐島を杉田雷麟、桐島の恋人となる女性を中村映里子、桐島と共に逃亡する宇賀神寿一をタモト清嵐が演じる。
社会運動が高揚していた1970年代の日本。新左翼過激派集団・東アジア反日武装戦線“さそり”のメンバー、桐島は連続企業爆破事件の犯人として指名手配され、いつ逮捕されるかわからない緊張感のなか、逃亡を続けていた。生活を繋ぐために日雇い仕事を転々とし、1980年頃から「内田洋」という偽名を使い、神奈川県藤沢市内の工務店で住み込みの仕事に就くようになる。1960~70年代のブルースやロックを好み、月に一度、音楽好きが集まる藤沢市内のライブバーに足を運んでいた桐島。そんな趣味を楽しむ一面があったものの、かつての仲間たちの存在が常に脳裏に影を落としていた。メンバーの獄中闘争、超法規措置により国外に出る仲間たち、自ら命を絶った者……。桐島はそうした仲間たちの姿を思い浮かべながら、日本社会の欺瞞や凋落を孤独に見つめ続けていたのだった。そして2024年、70歳となった桐島は末期がんと診断され、病院のベッドで生死の狭間を彷徨う。薄れる意識の中で浮かんでくるのは、東アジア反日武装戦線としての活動、仲間と逃亡を続けていた当時の記憶……。彼が生涯を賭けて追い求めたものは何だったのか。半世紀にわたる逃亡生活の果てに彼は何を得ようとしたのか。死の間際、「私は桐島聡です」と名乗り出て、彼は何を表現しようとしたのか……。
桐島聡
桐島聡 青年時代
宇賀神寿一
監督、脚本
エグゼクティブプロデューサー
撮影監督
音楽
美術
編集
スタイリスト
ヘアメイク
録音
助監督
助監督
統括プロデューサー
アソシエイトプロデュ―サー
ラインプロデューサー
企画協力
キャスティング
挿入曲
スチール
題字
英語字幕
制作
[c]キネマ旬報社