メル・ブルックス
Moses Comicus Torpuemada Jacques Louis_XVI
世界の歴史をセックスに関するギャグで綴ったハチャメチャ・コメディ。メル・ブルックスが製作・監督・脚本・主演をつとめるワンマン映画で、ブルックス作品常連のスタッフとキャストが顔を揃えている。アソシエート・プロデューサーはスチュアート・コーンフェルドとアラン・ジョンソン。撮影はウディ・オーメンズ、音楽はジョン・モリス、特殊効果はアルバート・ウィトロック、編集はジョン・C・ハワードが担当。出演はブルックス(5役)の他に、ドム・デルイズ、マデリン・カーン、ハーヴェイ・コーマン、シド・シーザーなど。オーソン・ウェルズがナレーターをつとめている。日本版字幕は野中重雄。パナビジョンで撮影。デラックスカラー、シネスコサイズ。1982年作品。
(紀元前3000年前)シュトラウスの交響詩「ツァラツストラかく語りき」のメロディにのり、猿たちがマスターべーションをする。(人類の夜明)石器時代、人類にとって火が一番大切なものだった。芸術家も生まれ、壁画を描く。と同時に批評家も生まれた。(旧約聖書)シナイ山頂でモーゼ(メル・ブルックス)は、神から3枚の石板にきざんだ15の戒律をさずけられたが、1枚落として割ってしまい10の戒律となつてしまった。(ローマ帝国)戸外で口からでまかせをしゃべる大道哲人のコミカス(メル・ブルックス)は、マネジャーのスウィフタスの尽力でシーザース・パレスに出演が決定。広場で黒人ヨゼファス(グレゴリー・ハインズ)がライオンのえじきにされそうになり、女帝ニンフォ(マデリン・カーン)の侍女ミリアムが、ニンフォに頼んで生命を助けてもらう。コミカスはシーザース・パレスに行き、皇帝シーザー(ドム・デルイズ)の前で、ユダヤ・ジョークを連発して笑わせる。ところが、豚という言葉を発したため、ふとつたシーザーが怒リヨゼファスとの決闘を命じた。コミカスとヨゼファスは逃げ出し、ミリアム、スウィフタスともども名馬ミラクルに乗って逃走。途中、モーゼが川を真二つに分割してくれ、あやうく難を避けることができた。ユダヤにつき給仕になったコミカスが、ある部屋に入ると中ではキリストと12人の使徒が最後の晩餐をとっていた。そこへ、ダ・ヴィンチが現われ、皆にポーズをつけて絵を描く。(異端審問)1489年、スペインの悪名高き宗教裁判長トルケマダ(メル・ブルックス)が、改宗せよと異端者に迫る歌を歌い、踊りまくる。尼僧が水着姿でプールにとびこみ、MGM映画「水着の女王」さながらの水中レヴューをくり広げる。(フランス革命)人民が貧困にあえぐ1789年のフランス。ドヤ街では、ドファルジュ夫人を中心に革命運動への熱があがっていた。一方、宮廷ではルイ16世(メル・ブルックス)に、ランボーという美女が、牢獄に入れられている父を出獄させてほしいと頼む。好色な王は身体と代償に助けてやろうという。モネー伯爵(ハーヴェイ・コーマン)は革命の近いことを憂い、便器を持って貴族の用を受けたまわる小便ボーイのジャック(メル・ブルックス)が王にそっくりなのに目をつけて影武者にする。宮殿にランボーが身体を捧げにやって来た。ジャックは彼女の父を釈放してやる。そこにドファルジュ夫人を先頭に革命軍が乱入。ギロチンにかけられそうになり、あとは奇跡を望むのみとジャックが念じると、ミラクルに馬車を引かせてヨゼファスが出現。「ローマからまたどうして?」と問うジャックに、ヨゼファスは「いいじゃない。映画はマジックだよ」と答える。このあとPART2の予告編ー「氷上のヒトラー」「ヴァイキングの葬送」「宇宙のユダヤ人」が続く。
Moses Comicus Torpuemada Jacques Louis_XVI
Ceasar
Empress_Nympho
Count_de_Monet
Madame_Defarge
Swiftus
Josephus
Mademoiselle_Rimbaud
Chief_Caveman
Miriam
Narrated by
監督、脚本、製作、音楽
撮影
音楽
音楽
美術
編集
特殊効果
アソシエイト・プロデューサー
アソシエイト・プロデューサー、振り付け
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