ホバート・ボスウォース
Lars_Larson
エミリー・ジョンソン女史の原作をジョセフ・フランクリン・ポーランド氏が脚色し、ローランド・リー氏が監督した復讐劇で、主役は最近「扉の後」で名声を高めたホバート・ボスウォース氏で、最近インス氏の評でめきめき売り出したマッジ・ベラミー嬢も出演する。ウァールド誌は『ボスウォース氏が製作並びに主演したこの映画は活劇として成功したもので、背景の立派なこと、俳優の演技の良いことすべて賞賛に値する。』と評している。
物語は1898年に始まる。ラース・ラースンとジョン・トーマスとは共に結婚した。2人は各々その妻を連れて運命を開拓すべくアラスカへ出発した。ユーコンにおいてトーマスには男の子、 ラースンには女の子が生まれた。ところがラースンは娘の背中にトーマスと同じ字があるのを発見し痣のあるのを発見し、妻とトーマスが不義をしているという疑問を懐くようになった。しかし彼は何事も言わず、何日か復讐をすると固く思い定めていた。20年の後、ラースンの妻はすでにこの世をさっていた。トーマスもラースンも各々成功して富豪となっている。ラースンの使用人カーディーは主人を裏切って悪事を行なっていたが、ブラッドレーというほかの使用人はカーディーを脅迫していた。一方トーマスの子ポールとラースンの娘ジュリアとは恋し合って、結婚せんことをトーマスに願ったが、トーマスはこれを許さなかった。ポールはラースンの快走挺へ行ってジュリアとの結婚を哀願した。ブラッドレーもこの船へ来た。彼の後をカーディーも追ってきた。ブラッドレーが何人かに殺された。その前に彼と争ったラースンはカーディーに言われて自分が彼を殺したのだと信じる。カーディーはラースンにユーコンへ逃れろと勧め、その後で快走挺に火を放つ。ポールはラースンを殺したとして捕らえられ死刑を宣告される。ラースンはポールの公判の記事をユーコンで読み、急ぎに急いでサンフランシスコへ帰ってくる。彼が我が子が不義の子であると信じていた謎が初めて解ける。それはトーマスは男の子を、ラースンは女の子を望んでいたのに、生まれた時反対だったので乳母のリタが赤児を生まれるなりに取り換えたのであった。カーディーはブラッドレーを殺したことを自白し、ポールはもちろん無罪となり、恋するジュリアと結婚する。
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