クリント・ウォーカー
Cain
ジョージ・シェンクの脚本を、新人ロバート・スパーが監督したアクション篇。撮影は「彼女の不道徳な夢」のジャック・マルクェ、音楽は「ドラゴン爆破指令」のフィリップ・スプリンガーが担当。出演は、「特攻大作戦」のクリント・ウォーカー、ヴィンセント・プライス、アン・フランシスなど。製作はハル・クレイン、総製作はオーブリー・シェンク。
殺し屋ケインと威名をとる男(クリント・ウォーカー)が刑期を終えて出所。彼は拳銃を捨てて、正業につこうと思っていたが、どの町でも彼の過去がわざわいした。その彼の名を利用し、拳銃ショウをしようとルファロー(ヴィンセント・プライス)が話をもちかけたが、ケインは断った。そんな折、彼は画家のモニカ(アン・フランシス)と知り合い、2人はお互いにはげまし合う仲になった。仕事も金もないケインはルファローのショウに出演することにした。時が流れた。ケインはルファローのショウをやめて、モニカと静かに暮らすべく家畜を飼うことにした。だが資金がなく、再びショウに出演した。が、ケインにスターの座を奪われた、拳銃の名手ビリー少年の不満が爆発、ルファローを殺し、金を持って逃げた。ケインは後を追ったが、ビリーはその金のため、ほかの男に殺されていた。その男を半死の目にあわせてケインはモニカのもとに帰った。しばらくは幸せな日が続いた。そんなある日、1人の男が訪ねて来た。男はケインを射殺した。かつてケインに父を殺され復讐であった。
[c]キネマ旬報社