ルー・テリジェン
Andre_Dubois
毛皮貿易商のグラハム夫人は、功名心が強く金銭に対する執着の強い人物であった。長年育てた姪のルイズを金満家ニウトンと婚約させたが、愛を感ぜぬルイズは式を挙げるのを延ばしていた。1日フランスの血を受けた猟師のデウボアと遊山に出掛けたが、激しい風雪に阻められて帰宅が遅れたためニウトンとの婚約が破られてしまう。伯母も彼女を虐待するのでよるべ無き身のルイズはデウボアを頼って結婚を承諾した。しかし2人の間には未だ完全な理解なく、夫婦とはいえ別居していた。デウボアは妹思いで学校に送って教育していたが、妹のマシエットはルイズの兄ポールのために身を誤って死んでしまった。妹の復讐に苦心したデウボアは意外にもルイズの兄と判ったので、その切なる願いによって彼を逃したが、途中ポールは惨い死を遂げた。ルイズはデウボアの真の男らしきを知って初めて心が打ち解けたという、雄大な雪景を使った北国情話である。
Andre_Dubois
Machette
Robert_Graham
Mrs._Graham
Louise_Graham
[c]キネマ旬報社