リチャード・ハッチ
Jan
カリフォルニアを舞台に春青を謳歌する若者2人の友情と恋を描く。製作はロジャー・ギンベルとトニー・コンバース、監督は「未来元年・破壊都市」のリチャード・コンプトン。ポール・モランツの原案を基にダレーン・ヤングが脚色。撮影はウィリアム・クロンジャガー、音楽はフレッド・カーリンが各々担当。出演はリチャード・ハッチ、ブルース・デービソン、パメラ・ベルウッド、ゲストはディック・クラーク、マイク・ラブなど。
1958年のカリフォルニア。若者たちで熱気づくロスの街。ジャン(リチャード・ハッチ)とディーン(ブルース・デービソン)は苦労して吹き込んだ曲をレコード会社に送った。その曲ジェニー・リーがアーウィン・レコード社のオーナーに気に入られ、レコード化が決定。その直後2人の喜びもつかの間、ディーンが兵役につくことになってしまった。その間、ジェニー・リーが大ヒットしジャンはスターの仲間入りをはたす。それから数カ月後、除隊してガソリン・スタンドで働いていたディックはジャンと再会。2人はコンビを組んで仕事を始めることにする。そして59年にジャン&ディーンが誕生。その年ヒット・チャートNo.1を果たした2人は61年冬、ドア・レコードからリバティ・レコードに移籍。63年、サーフィン、ホット・ロッド・ミュージックが流行する中で、ジャンは、恋人がいるにも拘らず、次々に女の子たちと遊びまわっていた。ジャン&ディーンは益々人気をたかめ、カリフォルニアのゴールデン・ボーイと呼ばれるようにまでなった。しかし66年、ジャンは自動車事故で危篤状態に陥り、生命はとりとめたものの、右半身不髄、言語障害という後遺症を残した。恋人はジャンから去り、ディーンとも疎遠になるジャン。闘病生活の中でアニー(パメラ・ベルウッド)という女性と知り合った。彼女の努力も手伝い、ディーンとの溝を埋めたジャンは再び歌に生きようと心に誓った。そして、2人のステージが実現した。73年、事故から7年後、皆の見守る中で、舞台に立つ2人。しかし自信のないジャンはテープに合わせて歌うという卑怯な手段をとるが、それが途中で知れて、観客の怒りを買う。うなだれる2人。しかし、罵声の中で、涙ながらにやがて歌い出したジャンは、身体のハンディを背負いながらも必死に心をこめて歌った。それにディーンが声を合わせる。いつしか観客は総立ちになるのだった。
監督
原案
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