ロック・ハドソン
Turner
ナチに復讐を誓った少年たちと破壊工作員の活躍。製作はスタンリー・S・カンター、監督は「サイレンサー 破壊部隊」のフィル・カールソン、S・S・シュバイツァー、スタンリー・コルバートのストーリーをオスカー・ソウルが脚色。撮影は「想い出よ、今晩は!」のガボール・ポガニー、音楽は「シシリアン」のエンニオ・モリコーネ、美術はアリーゴ・エクイニ、編集はテリー・ウィリアムズがそれぞれ担当。出演は「大いなる男たち」のロック・ハドソン、「ネレトバの戦い」のシルヴァ・コシナ、「地獄へ突込め」のジャック・セルナス、「心を繋ぐ6ペンス」のマーク・コレアノ。他にセルジオ・ファントーニ、トム・フェレイ、ジョン・フォーダイスなど。デラックスカラー、ワイドスコープ。1970年作品。
第2次大戦中、イタリアの小村レアノートの住民は、パルチザンの居所をしゃべらなかったために、ナチ親衛隊のタウシグ少佐(ジャック・セルナス)の命令で、皆殺しにされてしまった。かろうじて生き残ったアルド少年(マーク・コレアノ)をリーダーとする17人の少年たちは、肉親の復讐を誓いあった。その頃、アメリカの破壊工作員が、ドイツの反撃を阻止するため、デラ・ノルテのダム破壊に送りこまれたが、フォン・ヘクト大尉(セルジオ・ファントーニ)に率いられたドイツ兵に、次々と射殺されてしまった。アルドたちは、ただ1人生き残り負傷していたターナー(ロック・ハドソン)を助け、ドイツの野戦病院から女医のビアンカ(シルヴァ・コシナ)をつれて来た。患者がアメリカ兵だと知った彼女は、治療をことわったが、少年たちに襲われそうになったところをターナーに救われたので、身を守ってもらうためにも、治療せざるをえなくなってしまった。傷もいえたターナーは、ダム破壊の任務を遂行するため、少年たちの助けをかりることにした。ビアンカを捕虜にしたまま、一行はダムへ向かったが、途中で彼女はターナーを刺そうとした。彼女を突き倒したターナーは、激情にかられるままに、彼におそいかかったビアンカを犯してしまった。ダムが見える場所まで来た時、アルドの提案で、現在ドイツ軍司令部になっているレアノート村を襲撃した。襲撃は大成功で、村のドイツ兵を文字通りの皆殺しにしてしまった。一方ドイツ軍では、アメリカ軍の目標がダムにあると主張するヘクトと、それに反対する親衛隊司令官のヤニングス大佐(トム・フェレイ)が言い争っていたが、ついにヘクトは、帰って来たタウシグ少佐を射殺し、ダムに急いだ。だが、時すでに遅く、ターナーは少年たちの手をかりて、爆破に成功していた。しかし、これによって2人の子供の命が失われた。そのうちの1人は、逆上したアルドに誤って殺されたのだった。また、単身彼らを追って来たヘクトを殺そうとしたアルドは、ターナーや副リーダー格の少年ディノ(ジョン・フォーダイス)にとめられた。ターナーは半狂乱になったアルドをみて、自分が彼らにさせていたことの恐ろしい結果を知った。そして、彼らを再び平穏へ連れ戻すために、ビアンカと共に、連合国軍の車に乗せるのだった。(ユナイト配給*1時間49分)
Turner
Bianca
Von_Hecht
Mjor_Taussing
Colonel_Jannings
Aldo
Dino
監督
原作
原作
製作
撮影
美術
編集
脚色
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