グレン・フォード
John_Parrish
「彼等は馬で西へ行く」のルイス・J・ラクミルが製作した1954年作色彩シネマスコープ映画。雑誌“コリア”連載のドナルド・ハミルトンの小説から「雨に濡れた欲情」のハリー・クライナーが脚色、「命を賭けて」のルドルフ・マテが監督した。撮影は「地上より永遠に」のバーネット・ガフィとW・ハワード・グリーン、音楽は「ケイン号の叛乱」のマックス・スタイナーである。出演者は「醜聞殺人事件」のグレン・フォード、「吹き荒ぶ風」のバーバラ・スタンウィック、「目撃者は語らず」のエドワード・G・ロビンソン、ダイアン・フォスター、「彼等は馬で西へ行く」のメイ・ウィン、ブライアン・キース、ワーナー・アンダーソンなど。アメリカではコロムビアより発売された。
南北戦争に参加したジョン・パリッシュ(グレン・フォード)は、復員後ロガサの町の近くに牧場を営んでいたが、行く行くは恋人のキャロリン(メイ・ウィン)と結婚し、東部へ帰るつもりでいた。この辺の殆どを支配している大牧場主リュー・ウィルキンスン(エドワード・G・ロビンソン)は無一文から今日の大を築いた男で、自分の牧場を拡張するために近隣の小牧場主や入植する農民たちと闘って来た。彼の脚は12年前の争いの時銃弾を受け、不具になっていた。妻マーサ(バーバラ・スタンウィック)はリューを助けるという口実で、彼の弟コールを呼び寄せた。実はマーサとコールは密かに通じていたのだった。コールが来てから、この牧場の横暴はひときわはげしく、小牧場はつぎつぎに征服され、残った牧場主はパリッシュなど3人だけになった。たまたまそのなかの1人がコールの手下マトロックに喧嘩を売られ、仲裁に入った保安官が背後から射殺される事件が起き、コールの息のかかっている保安官マグルーダーはそれを正当防衛として黙過した。これを目撃したパリッシュは牧場をリューには売るまいと決心したが、早く結婚して東部へ行きたいというキャロリンの望みに負けて、遂にリューの言い値で牧場を手離すことにした。だが彼の牧童がマトロックらに殺され、堪忍袋の紐が切れたパリッシュは単身彼らのいる酒場にのりこんでマトロックを射殺し、牧場に止まる決心をした。キャロリンは彼の違約を責めて去って行った。その夜、コール一味が焼き打ちをかけて来たが、パリッシュは彼らの帰りを狙って散散な目にあわせた。更にリューの牛馬の大群を暴走させ、その喰い止めに人が出払った隙に乗じてリューの邸に火をつけた。マーサは夫の松葉杖を火に投じて町へ行っているコールの所へ1人で逃げた。マーサとコールは保安官マグルーダーと謀ってパリッシュ討伐軍を組織し、方方で横暴を働いた。リューの邸の焼跡にやって来たコールたちの前に現れたのは死んだはずのリューと娘のジュディス(ダイアン・フォスター)それにパリッシュたちだった。ジュディスから今迄の悪行がリューの意志から出たものではなく、コールらの仕業だったことを聞いたパリッシュは、コールとマーサに対決した。そしてコールもマーサも斃された。ジュディスはパリッシュと結ばれた。
John_Parrish
Martha_Wilkinson
Lew_Wilkinson
Judith_Wilkinson
Cole_Wilkinson
Caroline_Vail
Jim_McCloud
Tex_Hinkleman
Elena
Wade_Matlock
Marguder
DeRosa
Sherif_Martin_Kenner
Purdue
George_Menefee
Jackson
Tony
Dryer
Hank_Purdue
Mrs._Vail
Mr._Vail
Bud_Hinkleman
監督
原作
指揮
製作
撮影
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音楽
美術
編集
録音
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テクニカラー・カラー・コンサルタント
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