ウィリアム・ヘインズ
William_J._Brennan
クライド・ノース、アルバート・C・フラー、ジャック・ネルソン3人の合作による舞台劇より「俺は渡り鳥」「モンタナの月」のフランク・バトラーとシルヴィア・サルバーグとが改作し「グレイト・ガッポ」のF・ヒュー・ハーバートとロバート・E・ホプキンスとが台詞を付し、F・ヒュー・ハーバートが撮影台本にまとめ上げたものに基づいて「キートンの決死隊」「キートンのエキストラ」のエドワード・セジウィックが監督にあたった映画で、主演者は「世界の与太者」「エロチック艦隊」のウィリアム・ヘインズ。助演者として「ブロードウェイ・メロディー」「ホリウッド・レビュー」のチャールズ・キング、「結婚双紙」「紐育の囁き」のメアリー・ドーラン、「スピードウェイ」のジョン・ミルジャン、ポリー・モーラン、J・C・ニュージェント、エドワード・ヌージェント、ウィルバー・マック、ジェームズ・ドンラン、エドワード・プロフィーが出演する。カメラは「肉体の呼ぶ声」「黎明の剣士」のメリッド・B・ガースタットが担任。
ウィリアムは楽器店に働いていたが彼の頓狂ぶりは店主スメドレイの怒りを買いクビとなる。彼はたまたま店を訪れた美人マリオンを見初めて彼女の後を追いたちまち撃退されたものの根が厚顔な彼はそんなことにへこたれず、彼女が去るラジオ放送局に働いていることを知って臆する色もなくそこを訪れる。と意外にも彼の学校時代の友人サムがここの主事をしているのを発見して2人は久しぶりの再会を喜んだ。そして彼がマリオンの兄であると聞かされてウィリアムの胸は踊った。マリオンはウィリアムを虫の好かぬ男と思っていたが、兄が彼にアナウンサーの職を与えたので不快に思いながらも彼の不作法を寛容した。番組編成に悩んでいたサムはウィリアムの入れ知恵で天才芸術家を募ったところ多数の応募があった。そのうちから透視術の名人と自称するクルガー博士を採用した。男振りのいいクルガーはたちまちマリオンを籠落したのでウィリアムは心中穏やかではなかった。とかくするうちウィリアムが彼の挙動に目をつけているとクルガーが放送するたびごとに盗難事件が起こるので敏感なウィリアムはクルガーの放送の言葉の裏に何かカラクリがあると目をつけ出す。しかし警察ではかえってウィリアムに疑惑をかけていた。クルガーの正体を看破すべく一計を案出したウィリアムはあるホテルにフォリーズのあるのを利用し偽のホールド・アップを試みることとなった。すると案の定クルガーのギャングが乗り込んで来て正真正銘のホールド・アップとなり巨万の価値ある宝石類を強奪して逃走する。そしてウィリアムは捕えられて悪漢団の巣窟に連れ込まれ生命を脅かされんとした。この時、トリックを用いてクルガーが新しく企てている銀行破りの計画を巧みに聞き知ったマリオンの働きによりクルガー一味の悪漢は警察の網にかかって一網打尽となった。こうして互いに助け合ったことからマリオンのウィリアムに対する悪感情も自然と氷解し、やがて2人の間には恋が芽生えるに至った。
William_J._Brennan
Sam_Ferguson
Marion_Ferguson
Professor_Kruger
Polly
Smedley
Radio_Engineer
Chief_of_Police
Blodgett
Al
Max
Frank
監督
脚本
脚本
原作
原作
原作
撮影
編集
台詞、脚色
台詞
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