チャールズ・バディー・ロジャース
Tom_Rumford
「恋愛行進曲」「青春狂想曲」と同じくチャールズ・バディー・ロジャース氏が主演する映画でジェームス・クルース氏の名作と同じくブース・ターキントンの有名な小説「マグノーリア」を映画化したものである。脚色は「レビューのパリっ子」「店荒らしの天使」のリチャード・ウォーレンス氏で、カメラは「ウォール街の狼」「父と子」のビクター・ミルナー氏である。助演者は「君恋し」「青春狂想曲」のエメアリー・ブライアン嬢、「四人の息子(1928)」「赤い酒」「無頼漢(1928)」のジューン・コリアー嬢、「中華街の夜」「人生の乞食」のウォーレス・ビアリー氏等を始め、ヘンリー・B・ウォルソール氏、ウォルター・マッグレイル氏、フレッド・コーラー氏、ナタイー・キンウストン嬢等である。
南北戦争前、1840年代の米国南部諸州といえば凡そ殺伐な荒っぽい気風が尊ばれたものであった。ところが南部一帯でも屈指の名家ラムフォード家の一子トムはフィラデルフィアに永らく留学していたので南部気質を理解も同感もできないようになっていた。トムが美しいいミシシッピ河畔の懐かしい我が家へ帰って来たのは21歳の春で、彼の父が後見をしているトムの従妹エルビラとルーシーは共にトムに想いを寄せたが、ルーシーは未だ社交かいにも出ない乙女だったのでトムはかの時を子供扱いにしエルビラと婚約を結んだ。その結婚披露宴の舞踏会の夜のこと、かねてエルビラに想いを懸けていた乱暴者のパッタソン少佐は彼女に結婚を申し込みにやって来てトムに先手を打たれたのを口惜しがりトムに決闘を挑んだ。トムは少佐の気持ちが解らず且つ愚かしい決闘などをする意思が無かった。少佐はそれを卑怯と罵って立ち去ったのでラムフォード将軍は恥じ入りトムを放逐した。唯一ルーシーのみはトムの心持ちを知って慰め再会を約束した。トムは「将軍」と自称する博徒オーランド・ジャクソンが営んでいる賭場に来合わせ、不始末をしたことからジャクソンより1枚うわ手の命知らずキャプテン・プラッキーと争いを始め、幸運にも相手を打ちのめしてしまった。それからトムはカーネル・ブレークと名乗りジャクソンを配下として米国随一の博徒の親分となった。一方ラムフォード家ではパッタソン少佐はエルビラと結婚してラムフォード家を乗っ取ろうと企んでいた。トムが家出をしてから丁度1年御にルーシーは成人して社交界にでることになり最初の舞踏会が催された。トムはブレークの扮装覆面で乗り込み、父を始め家族一同の前でパッタソン少佐とその弟とに仕返しをした。そして父に迎えられてルーシーと結婚することになったのである。
Tom_Rumford
Lucy_Jefiers
Elvira_Jefiers
General_Rumford
General_Orlando_Jackson
Captain_Blackie
Mexico
Major_Patterson
Joe_Patterson
Madame_Rumford
Rumbo
監督
原作
撮影
台詞
台詞
脚色
題字
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