Netflixが、映画・テレビドラマ制作に従事するフリーランス・スタッフ向けの基金を設立
いまなお全世界で猛威をふるう新型コロナウイルスの影響で、日本国内でも映画やテレビドラマなどの制作が停止を余儀なくされている。そんななか、世界最大級の動画配信サービスを提供するNetflixは「Netflix 映画・テレビドラマ製作従事者支援基金」を特定非営利活動法人 映像産業振興機構(VIPO)内に設立。同機構に募集から支給までの業務を委託する形で、1人あたり10万円の支援を行うことを発表した。
この基金の支援対象となるのは、日本国内の映画・テレビドラマ制作に従事するフリーランス・スタッフで、新型コロナウイルスによって生活に大きな影響を受けた人々。対象の職種には助監督などの演出部門や制作部門をはじめ、撮影・照明・録音・美術・編集・スクリプターなどの技術部門のスタッフ。それらのメインスタッフはもちろんのこと、アシスタントやコーディネーターなども含まれる。
今回の取り組みについてNetflixコンテンツ・アクイジション部門ディレクターの坂本和隆は「人々に喜びをもたらす作品を届けることが、コンテンツづくりの使命。今回の取り組みが、現在大きな打撃を受けている映画やテレビドラマの映像制作に関わる方々の支援につながることを願っています」とコメント。またVIPO事務局次長の槙田寿文も「困難な状況にある映像制作スタッフの皆様の一助となれば幸いです」と語っている。
今年3月にクリエイティブ業界を支える目的で設立された支援基金から約1億円を拠出したとのことで、支給可能人数は1000人程度を予定。募集開始日時は5月28日(木)13時頃を予定しており、応募方法や対象に関する詳細は後日「Netflix 映画・テレビドラマ制作従事者支援基金」事務局より発表される。
文/久保田 和馬
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