TOHOシネマズ全劇場がついに再開!AI検温システムなどコロナ対策を徹底「地道に『安心・安全』をお届けできれば」
劇場入口やロビー等には消毒液やペーパータオルが設置され、「紙兎ロペ」の新コロナウイルス感染予防対策のポスターも置かれていた。なお、YouTubeにはこのオリジナル動画がアップされている。スタッフの方によると「お子様にもわかってもらえるように、紙兎ロペのポスターと動画を作りました。ぜひ、映画館へお越しになる前に観ていただきたい」とのことだ。
画期的なのは、AI検温システムの導入だ。AI顔認識技術と赤外線カメラによって、直接、顔に触れずに従業員や来場者の体温を0.5秒で測定できる。体温をプラスマイナス0.4度の精度で測定することが可能で、マスクやメガネを着用したままでも測定できる優れもの。
従業員も検温が義務付けられ、フェイスシールドやマスク、手袋を着用し、対面で接客する際には、飛沫防止パネルを挟んでのやりとりをしている。いまは映画館以外でも、キャッシュレス決済が推奨されているが、映画館でも釣り銭はキャッシュトレーで渡される。
現場スタッフも待ち望んでいた営業再開。支配人によると、「休業期間が長かったので、スタッフが戻ってきてくれるかも心配でした。ただ、『再開します』と連絡した時に、ほぼ全員がすごく喜んでくれて『早く働きたいです』と言ってくれたんです」と、その声には安堵したそうだ。
TOHOシネマズ日比谷の再開日にいち早く駆けつけたのは、おそらくコアな映画ファンが多いだろう。「ファミリー層などライトな映画ファンが戻るには、まだまだ時間がかかるでしょう。アトラクション施設をはじめ、様々な施設が再開し、世の中の雰囲気が変わらないと、難しい。もちろん、ワクチンの開発なども含めた、総合的なところです。私たちとしては、地道に『安心・安全』をお届けできればと思います」とスタッフの一人が語る。
また、劇場チェーンならではの苦労もあったようだ。「ローカルも含めて、体制を整えていかなければいけない。すべての劇場で、均一の安全対策をする必要があるので。今後、営業していくなかで気づくところもあると思います。そこは、お客様のご意見やご感想も取り入れつつ、少しずつ良くしていければと思っています」。