デヴィッド・フィンチャー監督が『市民ケーン』脚本家を描く新作、10月に配信開始か
『セブン』(95)、『ファイト・クラブ』(99)などで映画ファンから絶大な支持を集める鬼才デヴィッド・フィンチャー監督が、『ゴーン・ガール』(14)以来6年ぶりに手掛ける長編映画『Mank』。Netflixが製作を務める本作が10月に配信されると、プロデュースを務めるエリック・ロスが明らかにした。
『Mank』は、アメリカ映画史に残る名作『市民ケーン』(41)の脚本家ハーマン・J・マンキーウィッツを描いた伝記映画。『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』(17)でアカデミー賞主演男優賞に輝いたゲイリー・オールドマンがマンキーウィッツを演じ、マンキーウィッツと共に『市民ケーン』を作りだすオーソン・ウェルズ役をトム・バークが演じる。
ポッドキャスト「Pardon My Take」に登場したロスは、本作が10月にNetflixで配信されることを明かすと、「これは、とてもすばらしい作品だ」と自信をのぞかせる。そして「デヴィッドは白黒だった1930年代の映画を作りだした。(映像も)30年代の映画に観えるし、そう感じることだろう。おそらく6人ぐらいしかこの映画を観ないとは思うが、本当にすばらしいんだ!」と冗談まじりに語った。
本作にはほかにもアマンダ・セイフライドやリリー・コリンズらが出演。フィンチャーがNetflixで手掛けた「マインドハンター」に続いてエリック・メッサーシュミットが撮影監督を務め、音楽は『ソーシャル・ネットワーク』(10)以降タッグを組んできたトレント・レズナーとアティカス・ロスが担当。次のアカデミー賞の最有力作品とも噂されている本作だけに、続報から目が離せなくなりそうだ。
文/久保田 和馬
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