大貫妙子&坂本龍一の主題歌が映像とシンクロ!湯浅政明監督のアニメ「日本沈没」PVが到着
「映像研には手を出すな!」などの湯浅政明監督が、小松左京のベストセラーを初めてアニメ化した、Netflixオリジナルアニメシリーズ「日本沈没2020」(7月9日配信)。このたび本作の主題歌に、大貫妙子&坂本龍一による楽曲「a life」が決定し、湯浅監督が本編と異なるタッチで描くオープニング映像が公開された。
平和な日常が続く2020年の日本を襲った突然の大地震。都内に住むごく普通の家族、武藤家の4人は東京からの脱出を試みる。刻々と沈みゆく日本列島が容赦なく一家を追い詰めていくなか、彼らは未来を信じ、懸命に生き抜く強さを身につけていく。
今回起用された「a life」は、2010年に大貫と坂本によって共同制作されたアルバム「UTAU」で発表された楽曲。ささやかな日常や想いが紡がれる詞と柔らかな歌声、繊細でありながらも力強いピアノのメロディが印象的で、「(曲の)世界観が『日本沈没2020』のテーマとシンクロし、聴いているとイメージが際限なく広がっていく」と、プロデューサーの厨子健介は主題歌起用の理由を語る。
楽曲が使用されたオープニング映像では、本編とは異なる水彩画のような淡いタッチで、武藤家のある日の風景が映しだされている。映像を手がけた湯浅監督は、「殺伐とした天変地異後の暗い本編とは対照的な、明るい爽やかな朝のルーチンを毎回見ることで、失ったものの尊さを感じてもらえるといいと思いました」と演出意図を明かし、楽曲については「透明感、日常感がありながらも、地に足がついた素敵な曲」と印象を話した。
日常を奪われ、過酷な現実を生き抜いていくことになる主人公たちの希望と再生を描く本作。映像と音楽が見事にシンクロしたオープニング動画に目と耳を傾けることで作品への期待を高めて、配信開始の日を待ちたい。
文/トライワークス