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山崎賢人と行定勲監督が『劇場』でリモート舞台挨拶「当たり前のことが、いまとなってはすばらしい事だったんだと感じる」

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山崎賢人と行定勲監督が『劇場』でリモート舞台挨拶「当たり前のことが、いまとなってはすばらしい事だったんだと感じる」

『劇場』の初日リモート舞台挨拶イベントに登壇した山崎賢人
『劇場』の初日リモート舞台挨拶イベントに登壇した山崎賢人

お笑い芸人で芥川賞作家の又吉直樹による同名恋愛小説を山崎賢人主演で映画化した『劇場』の、初日リモート舞台挨拶イベントが7月17日にユーロライブで開催され、山崎と行定勲監督が舞台挨拶に登壇。
本作が劇場公開と同時にAmazon Prime Videoで全世界独占配信されることについて、山崎は「このような世の中で、劇場公開と同時配信という形になったんですが、それも、こういう時期だからこそポジティブに考えていけたらいいなと、自分自身も思っています」と挨拶をした。
行定監督も「この7月17日に、新作が公開されたことを、僕はたぶん一生忘れないんじゃないかと思います」と感慨深い表情を見せた。

このイベントは、ミニシアターのユーロスペースと中継され、観客にうれしそうな笑顔で手を振る人の姿もあった。山崎はその様子を見て「実際に、間隔を空けて観ている状況なんだなと感じましたし、こんななかで足を運んでいただき、ありがとうございました」と感謝した。

メガホンをとった行定勲監督
メガホンをとった行定勲監督

行定監督は、初タッグとなった山崎について「素直で、いい意味でイカれてる。俳優として無自覚にいろんな表情をするし、すごく楽しかった。そういう意味では得体がしれない。その場ごとの山崎を撮るのに必死だった。それをみなさんに披露できるのがうれしい」と手応えを口にする。
山崎も「行定監督と一緒に映画を作っている過程が本当に楽しくて。行定さん自身も舞台の演出をされているので、そのエッセンスも感じながら作っていきました」と相思相愛ぶりを語った。

『劇場』で山崎が演じるのは、劇作家としての成功を夢見る不器用な青年、永田役。理想と現実のはざまで日々もがく永田と、彼に寄り添う恋人、沙希(松岡茉優)との7年間が丁寧に描かれる。
この日、ドラマの撮影で参加できなかったという松岡茉優からのビデオメッセージも流された。松岡は行定監督や山崎、観客に感謝の言葉を述べたあと「私がいただいたご意見のなかで一番うれしかったのは、海外にいるファンの方が『劇場』を本日観られるということです。今日この日に、観てもらえるんだと思ったら、すごくいいことじゃないかと思いました」と語った。

ヒロインの沙希を演じた松岡茉優からのビデオメッセージが流された
ヒロインの沙希を演じた松岡茉優からのビデオメッセージが流された

山崎は、松岡の元気なメッセージを受けて「本当に頼もしい同世代の女優さんだなと思います。本作は、茉優ちゃんとほぼ二人芝居だったので、楽しかったし、これからも盛り上げていけたらいいなと思います」と笑顔を見せた。

また、行定監督は、最後の締めの挨拶で「本作は、ユーロスペースというミニシアターで上映されていますが、入口には大きな看板が飾ってあって、これまで味わったことのない感動を覚えました。こういう状況で僕らは映画をなんとか作り上げて、なんとか上映されているってことが、すごく幸せなことなんだろうなと。当たり前のようなことがいまとなってはすばらしい出来事だったんだと感じられる初日を迎えました」と語り、感慨を噛みしめていた。

※山崎賢人の「崎」は立つ崎が正式表記

取材・文/山崎伸子

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