Netflixの人気シリーズ3タイトル、新シーズンの制作が続々キャンセルに
2018年にシーズン1が配信され、今年初旬にはシーズン2に加えてアニメーション版となる「オルタード・カーボン:リスリーブド」の配信も開始されたNetflixの人気シリーズ「オルタード・カーボン」のシーズン3の制作が中止になったと「Variety」が報じた。
リチャード・K・モーガンの同名小説を原作にした本作は、デジタル化した心を別の人間の身体に入れ替えることができる世界を舞台に、250年の眠りから目を覚ました元反乱軍の兵士タケシ・コヴァッチが大富豪殺害の謎を解くため奔走する姿を描いたSF作品。シーズン1では『ロボコップ』(14)のヨエル・キナマンが、シーズン2では「アベンジャーズ」シリーズのファルコン役で知られるアンソニー・マッキーが主人公を演じていた。報道によれば、製作費に見合った視聴数が得られなかったことが打ち切りの一因であるとのことだ。
Netflixでは先週にも「ザ・ソサエティ」と「ノット・オーケー」の新シーズン制作取り止めが「Deadline」などで報じられたばかり。前者は「アメイジング・スパイダーマン」シリーズや『gifted/ギフテッド』(17)のマーク・ウェブが製作総指揮を務め、大人がいなくなった街を舞台にした高校生たちの姿を描いた物語。後者は「ストレンジャー・シングス 未知の世界」のショーン・レヴィが製作総指揮を務め、ある日突然スーパーパワーを覚醒させた女子高生の姿を描いた異色作だ。
旬な若手キャストが集結した両作品は、どちらもシーズン1は好評を博しシーズン2に向けて動きはじめていたものの、新型コロナウイルスの感染拡大によって制作開始時期が不確実になったこと、また安全に配慮した制作を行うためのキャスト陣のスケジュール調整が困難になったことがキャンセルの原因だとか。
いまなおエンタテインメント業界に大きな打撃を与えている新型コロナウイルスは、今後も様々なところに影響を及ぼすことになるだろう。
文/久保田 和馬