ポン・ジュノがプロデュース!韓国サスペンス映画の傑作がハリウッドリメイク決定
キム・ユンソクとパク・ユチョンが共演し、第87回アカデミー賞外国語映画賞の韓国代表に選ばれるなど高い評価を獲得した『海にかかる霧』(14)が、『Sea Fog』のタイトルでハリウッドリメイクされることが決定。第92回アカデミー賞で作品賞など4部門に輝いた『パラサイト 半地下の家族』(19)のポン・ジュノが、オリジナル版に引き続きプロデュースを務めることがわかった。
『殺人の追憶』(03)でジュノと共に脚本を手掛けたシム・ソンポの監督デビュー作となった『海にかかる霧』は、2001年に実際に起きたテチャン号事件を基にした舞台劇を映画化したサスペンス。不況と不漁に苦しむ漁船の船長と乗組員たちは、生活のために中国からの密航者を運ぶ仕事に手を染めてしまう。そして決行の日、荒れくるう沖合で密航者たちを船に乗せた乗組員たちは、巡視船の目を避けるために密航者たちを船倉に閉じ込めるのだが、それがやがて思いも寄らぬ事態へと発展することに。
「Deadline」など全米各メディアの報道によれば、リメイク版でメガホンをとるのはNetflix映画『最悪の選択』(配信中)を手掛けたマット・パーマー監督。「現代映画界でもっとも特異で先見的な才能の持ち主であるポン・ジュノ監督と、刺激的で社会にコミットした映画を作ることに秀でた製作会社であるパーティシパントと共に仕事ができることに、とても興奮しています」とコメント。
またポン・ジュノも「パーティシパントは我々が生きる時代のリアルを探求する映画を手掛け、マット・パーマー監督は素晴らしい犯罪スリラーであった『最悪の選択』でやったように、極限の状況に置かれた人々の本性を暴き出すことができる監督です」と語り「このチームとコラボレーションして、新しい『海にかかる霧』を作りだせることに興奮と期待を抱かずにいられません」と期待を寄せる。
リメイク版の詳細についてはまだ明らかになっておらず、続報に注目していきたい。
文/久保田 和馬