カズレーザーと磯村勇斗、『TENET テネット』は「観たら2kg痩せた」「脳が追いつかなかった」
『インターステラー』(14)、『ダンケルク』(17)などのクリストファー・ノーラン監督最新作『TENET テネット』(9月18日公開)の公開直前イベントが、9月15日に神楽座で開催され、お笑い芸人のカズレーザー(メイプル超合金)と、俳優の磯村勇斗が登壇した。ノーラン監督の大ファンである2人が、作品について熱いトークを繰り広げた。
『TENET テネット』は、“時間逆行”をテーマにしたタイムサスペンス。突如、巨大なミッションを課せられた主人公が、世界の危機を救うべく危険な任務に挑む。
ノーラン監督作の魅力について、磯村は「誰もいまだ観たことのない世界へ連れていってくれる。観てる僕たちが未開拓の地に足を踏み入れてるような感じ。没入感がすごい」とうなる。
カズレーザーは「毎回自分のハードルをすげえ上げますよね。めちゃくちゃ難しいじゃないですか。それをちゃんと上手い具合に料理しておいしくなる。SFって、ここがおかしいんじゃないと言いたくなるけど、有無を言わせず持ってくパワーがすごい」と感動しきりだった。
すでに『TENET テネット』を観たという2人。磯村は「まさか時間を逆行させてくるとは。しかも映画でしっかり見せてくるとは。自分、大丈夫かなと思うほど、脳が追いつかなかった。ある程度はわからせてくれるけど、最終的にどういったことなのかは、あなたたちが考えてくださいねと。しっかり考えて観ることは大事。でも、直感が大事だなと」とうなった。
カズレーザーは「『バック・トゥ・ザ・フューチャー』と『ターミネーター2』に『カメ止め』をぶちまけたような感じ。難しいですが、置いてかれてもめちゃくちゃおもしろい。追いついて観ていこうっていうのも快感になり、監督の手の上で転がされている。タイムトラベル、タイムリープ、タイムパラドックスが全部入っている」と驚嘆した。
さらに磯村は「ノーラン中毒になれる映画だよとは言いたい。大迫力、70mmのカメラで撮っているから、絶対に映画館で観るべき映画」と興奮しながら本作をしっかりアピール。
カズレーザーも「前日ちゃんと寝てから観ろと。どうせ2回目を観たくなるので、1日空いてる日に観たい。二日酔いで観ちゃダメ。目が回っちゃうから。体力も使うし。僕は観終わったあと、2kg痩せてました」とジョークも飛ばし、笑いを取った。映画にちなみ、逆再生にまつわるクイズも行われ、イベントは大いに盛り上がりを見せた。
取材・文/山崎伸子