三吉彩花、阿部純子が「愛おしい」。共演作『Daughters』がくれた“これからを生きる力”

インタビュー

三吉彩花、阿部純子が「愛おしい」。共演作『Daughters』がくれた“これからを生きる力”

「“悩んでいる自分”も肯定することが大事」(三吉)、「アメリカ留学は大きな選択だった」(阿部)

スタイリッシュな映像も見どころ
スタイリッシュな映像も見どころ[c]「Daughters」製作委員会

信頼を寄せる共演者と共に等身大の女性の選択と決断を演じきり、三吉も阿部も「力をもらった」とじっくりと語る。

阿部は「小春は小春、彩乃は彩乃で、どうやって生きていくのかを決めた」と口火を切り、「これから女性として力強く生きていくうえで、『自分はどのように生きていきたいのか』と考えるきっかけになりました。いまは、女性の生き方や、子育てに対する考え方、家庭のあり方も多様化しています。『絶対にこうでなければいけない』という考えに縛られず、自分らしく、自分にとって心地よいと思えるライフスタイルを見つけたいなと思いました」とコメント。

三吉も「『自分の人生は、隣に誰がいて、どういう人と支えあいながら生きていくんだろう』とポジティブに思いを巡らせるきっかけをくれた作品です」と告白。「そうやって人生を考えることで、今後どのようなお芝居をしていきたいのかという、自分の女優としてのあり方も同時に考えることができました。コロナ禍となり、いろいろな難しい状況も生まれていますが、こうやって映画が完成して、それを誰かに届けられるということに大きなありがたみも感じていて。女優として、これからどんな作品、どんな役に出会っていくんだろうという楽しみも増えたように思います」と力強く語る。

自分たちらしい生き方を見つけていく
自分たちらしい生き方を見つけていく[c]「Daughters」製作委員会

まっすぐに前を見つめる姿が美しい2人。最後に、岐路に立った時に大事にしている考え方を教えてもらった。

阿部は「3年後、5年後にどうなっていたいのかを逆算して、『いまの自分はなにをすべきか』と考えた経験があります。女優業は皆さんに求めていただいて、初めてできる職業。自分の理想を描いているだけではいけないんですが、やはり心の声も大切にしたいと思っています」と打ち明け、これまでに経験した大きな決断として「6年前のアメリカ留学」と回答。「思い切って飛びだしてみたことが、いまとても力になっています。外に出てみたことで、『私は日本人なんだな』と自覚することもできたし、私は日本のことをよく知らないんじゃないかと気づいて。日舞を習うきっかけにもなりましたし、歴史を勉強し直したりして、なるべく自分の言葉で話せるようになりたいと思うようにもなりました」。

「『自分はこれからどういう役をやっていったらいいんだろう』とすごく悩んでいた時期があった」という三吉は、「いろいろなことを完璧にやらないといけないんじゃないかと、自分自身にプレッシャーをかけてしまうところがあった」そう。「お仕事でいろいろな方と関わったり、視野が広くなってきたことで、悩んだりする自分もちゃんと肯定してあげようと思えるようになりました。もし失敗したとしても、『次はこうしよう』と思えたり、そこには必ず学びがあるはず。年齢を重ね、いろいろな経験をすることで、そう思える自分になれたと思っています」。

取材・文/成田おり枝

▪︎三吉彩花
HM:牧野裕大 
ST:藤本大輔 

▪︎阿部純子
HM:DAISHI      
ST:小林洋治郎(Yolken)

▪︎衣装(三吉彩花)
G.V.G.V.(k3 OFFICE*03-3464-5357)
JIMMY CHOO(JIMMY CHOO*0120-013-700)
Lana Swans(SUSU PRESS*03-6821-7739)
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