第59回グラミー賞授賞式、ベストドレッサー賞は?
現地時間2月12日、ロサンゼルスのステイプルズ・センターで第59回グラミー賞授賞式が開催された。
映画界のレッドカーペットとは違い、毎年奇抜かつ露出の多いファッションが目をひくが、今年は例年と比べて露出度が少ない品のいいドレスを選んだディーバたちも多く、ベストドレッサーとして高い評価を得たようだ。E!テレビ、デイリー・メール紙やUs Weekly誌などを参考に、ベストドレッサーをまとめてみた。
例年のメタリックとプランジネックドレスが息をひそめた今年、特徴的だったのは、キーホールネックの胸元チラ見せと、流れるようなエレガントなラインのドレスだ。
断トツのトップに選ばれたのは、ファッションアイコンのジェニファー・ロペスが着ていた、ライラックカラーのホルターネック、長いトレインのシルエットが美しいラルフ&ルッソのドレスだ。ネック部分のオーガンジー素材のコサージュに、ウエストラインにあるリボンがフェミニンだが、キーホールと左ももにはいったスリットが大胆かつセクシー。
メイクもパーフェクトな上に、煌びやかなスパークリングのクラッチバッグとハイヒール、ジュエリーとツートーンで押さえたトータルバランスが、「パーフェクトな装い」と絶賛されている。
ほかに好評だったのは、オリーブグリーンのジバンシーのオートクチュールドレスと同色のサテンのヒールがベストマッチだったアデル、今年行われた第74回ゴールデングローブ賞授賞式でワーストに選ばれてしまったキャリー・アンダーウッドの、キーホールネックとセンター部分の太ももまでスリットのはいったElie Madiのスカーレットカラーのドレス。
リアーナは、ウェイビーなロングヘアに、アルマーニ・プリヴェのオレンジのビーズがあしらわれた、胸の下のタトゥーが見えるブラレットのトップスに、ひだ飾りのあるボールガウンスカート、デミ・ロヴァートは、キーホールネックにボディラインがはっきりわかるニット素材のジュリアン・マクドナルドのドレスをそれぞれ着こなした。
セリーヌ・ディオンはズハイル・ムラドのセクインのプランジネックドレス、映画界のレッドカーペットでは常にワーストのハイディ・クルムのフィリップ・プレインのミニ丈ドレスにハイヒール。
露出魔のレッテルを張られているクリッシー・テイゲンの、黒いウエスト部分にカットアウトがはいったセクシーではあるが露出の少ないロベルト・カヴァリのドレス、そしてモデルデビューを果たしたばかりのパリス・ジャクソンが着ていたレインボーカラーのバルマンのジャンプスーツドレスもそれぞれ好評を博した。
また一般的な基準のベストドレスではないものの、ジョイ・ヴィラが着ていた、新トランプ大統領のモットーである「Make America Great Again(再びアメリカを偉大な国に)」が縦にプリントされ、「TRUMP」という名前がデザインされたアメリカの国旗色である青、赤、白のドレスも、世相を反映して、いい意味で大きな話題になっている。【NY在住/JUNKO】