岡田健史、「コロナ禍!」と力強くアピール!『望み』初日に堤真一&石田ゆり子と笑顔
雫井脩介の同名小説を堤幸彦監督が実写化した映画『望み』の初日舞台挨拶がTOHOシネマズ六本木で開催され、堤真一、石田ゆり子、岡田健史、堤監督が登壇。先日、日本テレビ系「スッキリ」に生出演した際に、“コロナ禍(か)”を「コロナ渦(うず)」と言ってしまった岡田だが、この日は「コロナ禍(か)!ですし」と照れ笑いをのぞかせつつ、力強く映画をアピール。「皆さま、この映画を観た後はご家族のことを考える時間が出てくると思います。精一杯、愛情をご家族に届けてあげてください」と続け、会場から拍手を浴びた。
幸せに暮らしていた家族に突如、失踪した息子が殺人事件に関与している可能性があると告げられ、次第に世の中の憶測と誹謗中傷に翻弄される家族を映したサスペンス・エンタテインメント。ステージでは、初日を祝って鏡開きを実施。樽に入った紅白まんじゅうを手に、登壇者陣が大きな笑顔を見せた。
撮影の前には、父親役の堤たっての願いで、家族を演じるキャストで食事会をしたという。堤は「映像の仕事ではよくあることなんですが、現場で『初めまして』と言ってすぐに、恋人だったり、家族になったりする。それが僕はちょっと苦手」と口火を切り、「初めてお会いするばかりだったので、撮影の前に『食事をしたい』とお願いした」と述懐。
石田が「映画の話ではないことで盛り上がった。でもそれがよかった。なんでもない、ちょっと笑えるような話をしていた」と語ると、岡田は「堤さんがずっとお話をされていて、それを僕と石田さんと監督は聞いているような形」とニッコリ。「その姿を見て、僕の親父になる人はこの人なんだと思った。その横で、石田さんが“いい奥さん”のようにうなずいていた。お袋と親父を見ているような感覚だった」とその時間が役作りにも反映されたことを明かしていた。
堤は「初めて会う人って、恥ずかしいじゃないですか。だからとにかくしゃべっていた。緊張していたんだと思います」と照れながら語り、石田は「堤さんがいらっしゃるだけで、そこにみんな集まってくる空気がある」とコメント。撮影中も「みんなが楽屋に帰らずに、セットの片隅で一緒にいた」と自然と家族の空気が出来上がったそうで、堤監督も「堤さんは、周りをまるで暖炉のように暖めていく」と堤の座長ぶりに感謝していた。
取材・文/成田おり枝