ロバート・デ・ニーロ主演のコメディ映画が『TENET テネット』のV6を阻止!|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
ロバート・デ・ニーロ主演のコメディ映画が『TENET テネット』のV6を阻止!

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ロバート・デ・ニーロ主演のコメディ映画が『TENET テネット』のV6を阻止!

『ジョーカー』(19)、『アイリッシュマン』(19)と、昨年出演した2作品がいずれもアカデミー賞作品賞にノミネートされたロバート・デ・ニーロが主演を務める最新作『The War with Grandpa』が、初日から3日間で興行収入360万ドルを記録し、北米興収ランキング(10月9日から11日)で見事初登場ナンバーワンを獲得。クリストファー・ノーラン監督の『TENET テネット』(公開中)のV6を阻止した。

『The War with Grandpa』が北米興収ランキング1位を獲得!
『The War with Grandpa』が北米興収ランキング1位を獲得!写真:SPLASH/アフロ

人気アニメシリーズ「スポンジ・ボブ」の脚本家として知られるティム・ヒル監督がメガホンをとった『The War With Grandpa』は、急遽一緒に住むことになった祖父エドに自分の部屋を奪われた少年ピーターが、部屋を取り戻すために宣戦布告するというファミリーコメディ。『ピートと秘密の友達』(16)や『ワンダーストラック』(17)のオークス・フェグリーがピーター役を演じ、ユマ・サーマンやクリストファー・ウォーケンといった実力派俳優が脇を固める。

批評家からの評価はいまひとつだが、観客からは支持を集めている
批評家からの評価はいまひとつだが、観客からは支持を集めている写真:SPLASH/アフロ

そんな本作だが、批評集積サイト「ロッテン・トマト」での批評家からの好意的な評価の割合はわずか25%とかなり辛辣な結果に。その一方で、観客からの好意的な評価は87%と、この20年のデ・ニーロ出演作では『ジョーカー』に次ぐ高評価となっている。
アカデミー賞レースで善戦する作品は批評家と観客の両方から好評を集め、コンスタントに出演するコメディ作品はどちらも低評価になるというデ・ニーロ映画の傾向が打ち破られたのは、本作が映画館の再開後に拡大公開された最初のファミリー向け新作だからという理由が大きいだろう。「Deadline」の報道によれば観客の男女比は半々で、13歳未満の子どもが全体の3分の1を占めているとのことだ。

『TENET テネット』は首位陥落も、全世界興収3億2300万ドルを突破!
『TENET テネット』は首位陥落も、全世界興収3億2300万ドルを突破![c]2020 Warner Bros Entertainment Inc. All Rights Reserved

また、ついに首位から陥落した『TENET テネット』は前週比約8割の210万ドルを売り上げ、北米累計興収は4830万ドル、全世界累計興収では3億2300万ドルを突破。そして先週2位にランクインしたディズニーの『ホーカスポーカス』(93)は今週も110万ドルを売り上げ、新たに1899館で再上映がスタートしたディズニー/ピクサーの『リメンバー・ミー』(17)は60万ドルを記録。ディズニー/ピクサー最新作の『ソウルフル・ワールド』(12月25日よりディズニープラスで独占配信)の劇場公開が見送られることが先日発表されたばかりだが、北米では年末に向けてファミリー向け映画への需要が着々と高まりを見せているようだ。

文/久保田 和馬

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