小栗旬、『罪の声』で共演の星野源に「“旬”と呼んでくれ」とお願い!
塩田武士の同名小説を小栗旬、星野源の共演で映画化した『罪の声』(10月30日公開)の公開直前イベント試写会が、10月22日にニッショーホールで開催され、小栗、星野、土井裕泰監督が舞台挨拶に登壇。映画では初共演となった小栗と星野。小栗は星野の印象について「優しくて物腰が柔らかい方っていうのは、ずっと変わらず。でも最近、僕から『“旬”と呼んでくれ』とオファーしたんです。そこは変わった点だと思っています」とおちゃめに言うと、星野も「そうだね、“旬”と呼んでます。かなり仲良くなりました」と笑顔を見せた。
また、お互いの声の感想を聞かれると、小栗は「星野源ボイスは、罪の声ですね。なんか気持ちを穏やかにさせる声ですよね」と言うと、星野も「旬もそうです。普通にしゃべってるだけなのに、胃のあたりがふるえる声。お腹のあたりに響く感じがあっていい声だなと。あえて言うなら、そこが罪なところですかね」と互いに称え合った。
続いて、映画のタイトルにちなみ、3人の声を専門家が分析した声診断の結果が、スクリーンに映しだされた。解説した音声心理学、声診断に精通する、日本声診断協会の代表理事である中島由美子は、小栗の声について「すべてのバランスが取れてる。運気も良く、思ったことが実現しやすい。監督やプロデューサー、作品をクリエイトする側のポジションにも向いています」と診断すると、小栗は「いいですね」と喜ぶ。
星野も「パーフェクトじゃないですか。やっぱり現場でも落ちついていて、見渡してる感じがする。数々の座長を経験してる感じがあると思います」と大いに納得。
星野の声診断は「普段の生活のなかから、自分の世界観をこつこつ積み上げていく。冷静な面と情熱な面を兼ね備えた万能タイプ」と評価される。星野は「そうなんですね、って感じですね。予想外。わりと自分のなかでは、勘で生きてるような感じがあるので、万能タイプと言われたのは初めてかも」と、意外な結果に驚いた様子。
小栗は、「その感じはものすごくします」と納得する。土井監督も「星野さんが作る歌や歌詞、文章が、常に生活のなかから生まれている感じがあって、そこが大好きです」とうなずいた。
また、土井監督の声については「愛の人です。鋭い本質を見抜く目を持ちながら、すべてを良くしていくにはどうしたらいいかと考えている。愛のエネルギーの人。これからの時代に必要な、無から有を生み出すメッセンジャーです」と診断。
小栗は「愛の人ってのは、すごくわかります。現場でも土井監督の愛に包まれながら作品を作った感じです」と言うと、星野も「僕もそうでした」と納得。イベントは大いに盛り上がりを見せた。
日本中を震撼させた未解決事件をモチーフに、綿密な取材と着想を織り混ぜて描いた本作。原作は、2016年「週刊文春」ミステリーベスト10で第1位を獲得し、第7回山田風太郎賞も受賞した。小栗は、未解決事件の真相を追う主人公の新聞記者、阿久津英士役を、星野は、幼少時の自分の声が事件に使われた曽根俊也役を演じている。
取材・文/山崎伸子