キャサリン妃、2年連続あのブランドのミリタリーコートで戦没者を追悼
毎年11月の第2日曜日に開催される、第1次世界大戦の戦没者追悼式典には、ロンドンでロイヤルファミリーが集結。例年は英国陸・海・空軍メンバーほか、退役軍人らが1万人余り集まる大規模な追悼式典が開催されるが、コロナ禍で、第2波襲来のイギリスでは2度目のロックダウンが行われている最中とあって、大幅に規模が縮小される形で、ソーシャルディスタンスを保ちつつ、式典が開催された。
コロナ禍で、エリザベス女王が公務で公の場に姿を現すのは2度目。前回は出席者全員が新型コロナの検査を受けていたという理由でエリザベス女王がマスクをしていないことに一部から非難と心配の声があがっていたが、今回はオールブラックな装いに相応しい、黒いマスクをつけて登場する姿も見受けられた。
多くのメディアが、「サプライズ出席」と報じているのはキャサリン妃。公式Instagramなどを見てみると、昨年に続いて英国発キャサリン・ウォーカーのカスタムメイドのミリタリーコートを着用(昨年アレキサンダー・マックイーンと思われていたコートは、キャサリン・ウォーカーだった模様)。ボタンとスタンドカラー、肩のフリンジが特徴のカスタムメイドのコートに、エリザベス女王から借りたというパールのドロップイヤリング、昨年に続いてフィリップ・トレーシーのファシネーターという装い。そして、普段は衣類に合わせたアマイアの小花柄のマスクをしているキャサリン妃だが、今回はマスクもブラックでオールブラックだった。
そしてコートの胸元には、戦死者追悼の象徴と言われる赤いポピーの花が3つ。実は2018年にメーガン妃が同追悼式に初めて出席した際に、キャサリン妃がポピーの花を3つ、メーガン妃が1つだったことが物議を醸し、昨年キャサリン妃は、メーガン妃に合わせて1つだけ、しかもブローチを着用したと言われていた。「未来の王妃もしくは国王の母親であるキャサリン妃と、王位継承順位がジョージ王子とルイ王子の後だったヘンリー王子の妻メーガン妃のポピーの数を比較すること自体がありえない」という声もあったが、今年メーガン妃は王室を離脱して欠席。これまでの慣習に従えたようだ。
チャールズ皇太子を筆頭にウィリアム王子やジョンソン首相などが記念碑の前で献花を行ったが、「Express」などによれば、「兵役も行い、退役軍人などの団体のパトロンを務めていたヘンリー王子は、自分が欠席する代わりに献花を望んだが、英王室の義務を離脱したため不適切として、英王室がこの要請を受け入れなかった」とか。コロナ禍でただでさえ寂しい追悼セレモニーは、ヘンリー王子不在でますます悲しみを増していたようだ。
NY在住/JUNKO