LiSA×日野聡が初対談!『鬼滅の刃』主題歌「炎」が示す、煉獄杏寿郎の“生き様”
興行成績324億7889万5850円、累計観客動員数2404万9907人を突破し、日本映画史上最大のヒット作となった『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』(公開中)。本作はテレビアニメの最終話からつながる物語で、竈門炭治郎、我妻善逸、嘴平伊之助の一行が、“鬼殺隊”の主軸メンバーである“炎柱”の煉獄杏寿郎と合流し、立ちはだかる敵、“下弦の壱”魘夢と繰り広げる戦いが描かれている。
MOVIE WALKER PRESSでは、主題歌「炎」がダウンロードシングルチャート11週連続1位の大ヒットを記録、「第62回日本レコード大賞」で大賞の栄冠に輝いたLiSAと、煉獄杏寿郎の宿命を迫真の演技で表現した、実力派声優の日野聡という、初となる組み合わせでのインタビューを実施。
アーティスト、声優、それぞれの立場から見た“煉獄杏寿郎”の魅力、主題歌への想い、さらにお互いの印象についてもたっぷりと語ってもらった、ここだけの対談をお届けする。
「煉獄さんの魅力は、彼の生き様だと思います」(LiSA)
――LiSAさんは“煉獄推し”だと伺いました。はじめに、LiSAさんが感じる煉獄さんの魅力を教えてください。
LiSA「生き様です。後輩に対して見せる姿も含めて、彼自身がどう生きていくのか、そこに彼の魅力が詰まっているなと感じています」
――煉獄杏寿郎を演じると決まった時、どのような気持ちになりましたか?
日野「煉獄は様々な表情を持つ人物という印象があり、演じさせていただくことを非常にうれしく思いました。と同時に、『無限列車編』は炭治郎たちが成長するうえで欠かせない重要なエピソードだと思うので、責任もすごく感じていました」
――煉獄さんが重要人物となる『無限列車編』への印象を教えてください。
LiSA「ちょうど、パリから東京に帰ってくる飛行機のなかで原作を読みました。結構長いフライトで、ほかにも映画を観たり本を読んだりしたはずなのに『無限列車編』の記憶しかないくらい印象に残っています」
日野「衝撃が強かったのですね」
LiSA「はい。炭治郎たちが初めて遭遇する危機、そしてそれを読者として見届けるのは、とても衝撃が強かったです」
日野「そうですよね。僕も原作を読んだ時にそう感じました。魘夢との戦いのあと、一段落ついたかと思っていた時にまさかの上弦の参である猗窩座(あかざ)が登場する。そのような展開を迎えるというのは、想像していなかったです」
LiSA「戦いのなかで煉獄さんが自分の家族やお母さんを思い出すシーンは、改めて煉獄というキャラクターの魅力を感じた部分でもあります。そんな煉獄さんの姿を見ながら、同時に自分自身の経験も重ねてすごく涙しました。お母さんに問いかけ、認めてもらったときの表情を見て『そこに行けたんだね、辿り着けたんだね』という気持ちになりました」
日野「わかります!あの笑顔はすごく意味が深いですよね」
LiSA「そうですよね!いま、思い出すだけでも泣けてきます」
日野「鬼殺隊として、しかも柱として、鬼と対峙しここまで戦ってきたというのは、すごく過酷なことだったと思うんです。かつ母の教えでもあった“強き者は弱き者を助ける”という使命を全うし続けてきた。猗窩座という鬼と戦い、かつ自分の思いを炭治郎たちに伝えることができて、いままで重くのしかかっていた重責がとれて童心に帰っていくかのような、そんな意味合いのある笑顔なのかなという解釈でした。あの笑顔は演じるうえで、すごく重視したポイントです」