「2人だったからできた」藤原竜也&竹内涼真が『太陽は動かない』の過酷な撮影現場を振り返る!
芥川賞作家である吉田修一のサスペンス小説「太陽は動かない」と「森は知っている」を、「海猿」シリーズの羽住英一郎監督のメガホンのもと壮大なスケールで映像化した『太陽は動かない』(2021年3月5日公開)。26日に本作の生配信イベントが開催され、藤原竜也と竹内涼真が登壇。イベント内で解禁された本編冒頭7分間の映像を観ながら、超過酷な撮影当時のエピソードを振り返った。
心臓に爆弾を埋め込まれた秘密組織のエージェントの活躍を描いた本作。世界を股にかけて暗躍するAN通信の鷹野一彦と田岡亮一は、「全人類の未来を決める次世代エネルギー」の情報をめぐり、各国のエージェントたちとの命がけの頭脳戦に挑む。次から次へと困難が襲いくる極限状態のなか、2人の心臓に埋め込まれた爆弾が爆破するリミットは刻一刻と迫ることに…。
本作で初共演ながら息の合ったバディを演じ抜き、半年間のトレーニングを経てスタントなしの過激なアクションや東欧ブルガリアでの約1か月に及ぶ海外ロケにも挑戦した藤原と竹内。
新型コロナウイルスの影響によって公開が延期となっていたが、新たな公開日が決定したことについて藤原は「やっとですね!個人的にこの作品が好きで、『はやく観てもらいたい』と思っていたので延期は切なかったですが、満を持して公開が決まってうれしいです」と語り、竹内も「またエンジンをかけていきたいです」と意気込んだ。
そしてイベント内で、本作の冒頭映像が解禁に。藤原演じる鷹野と竹内演じる田岡が、ブルガリアの古いアパートに監禁されている同僚エージェントの山下(市原隼人)を救出に向かうド派手なアクションシーンで幕を開けると、山下の心臓に埋め込まれた爆弾の起爆装置が発動。タイムリミットが迫るなか、市街地でのカーチェイスに突入するという緊迫感あふれるオープニングに仕上がっている。
ロケットランチャーを打ち込まれて車が横転し爆破するダイナミックなこのシーンは、ブルガリアの大統領官邸前という都市の中心部の道路を数百メートルも封鎖して撮影を敢行。「鉄道を全部貸し切ったり、道路を封鎖したり、でっかいスタジオを貸してくれたりブルガリアじゃなきゃ撮れなかった」と振り返る藤原に、竹内が「最初はブルガリア!?って思いましたね」と語りかけると「本当に嫌だった(笑)フライトの1時間前までどうにかできないかと思っていた」と撮影当時の心境を赤裸々に明かす。
さらに藤原は「いま観ても鮮明に蘇ってくる。撮影時は『明日の撮影大変だね〜』と話していたが、毎日が大変だった(笑)」とつぶやき、「涼真にはずっと『いままでで何番目にキツい?』と聞いていたけれど、最終的には2人とも『一番辛いね、頑張ろう』ってなったね」と笑い合う。
すると竹内は「事務所の先輩で、最初はいろいろ考えていたけれど、気付いたら一緒に頑張っていた」と語り、藤原も「1人じゃ乗り越えられないんじゃないかな?年齢関係なく、2人だったからできたと思う」と、互いの健闘を称えた。
最後に藤原は「ブルガリアと日本で半年間かけて撮影し、絶対に飽きさせない最高の羽住監督作になっているので、是非劇場に足を運んでください!」とアピールし、竹内も「自分たちが自信を持って作った、カッコ良くておもしろい作品を多くの皆さんに観てもらいたいです」と熱を込めて呼びかけていた。
文/久保田 和馬