キャスト&監督の証言から見えてくる『ワンダーウーマン 1984』謎の強敵の正体とは?
全米に先駆け日本公開となるアクション大作『ワンダーウーマン 1984』(12月18日公開)。本作で銀幕デビューを果たす恐るべきヴィラン”マックス”、その実像について、演じるペドロ・パスカル、共演のクリス・パイン、そしてパティ・ジェンキンス監督が証言する。
禁断の力を利用し全人類滅亡を目論むマックスは、スピード、パワー、戦術すべてを備えた最強の戦士ワンダーウーマン/ダイアナ(ガル・ガドット)を史上最大のピンチに陥れる。パスカルはマックスを「1980年代の人々が持っていた欲望を象徴している存在」とし、「必要ならば手段を選ばずに勝つことがとても重要で、それにすべてを費やす。マックスも最初は普通の人であり、人はどこまで極悪になれるかを表現しています」と語り、最強ヒーローを追い込むヴィランが、ごく普通の人間から変貌を遂げていく人間臭いキャラクターであることを明かした。
一方、ワンダーウーマン最愛の存在スティーブを演じるパインは「本作では悪役でさえ、彼らの考えや犯罪行為の理由が描かれている」とし、「ヴィランたちの最大の欠点は、僕たち自身がいちばん陥りやすいものでもあるんです。誰もがもっている不安感、孤独感、これで十分だと思えない気持ちなどです。本作のストーリーの芯には深い人間性が込められています」と今作を解説。ヴィランの背景が描かれる丁寧なストーリー展開に期待が高まる。
さらにジェンキンス監督もマックスについて、「コミックの中でもしょっちゅう最強のヒーローたちを窮地に陥れる役割を果たしているんです。周りを利用してワンダーウーマンにとてつもない影響を及ぼす脅威です」とコメント。自分の手を汚すことなく、ヒーローたちを窮地に追い込むマックスは「危険な男です」と説明した。
陸、海、空を巡る壮絶なバトルアクションとともに、ヴィランの背景が描かれるドラマチックなストーリー展開にも注目したい。
文/タナカシノブ