83歳の名優アンソニー・ホプキンスの集大成!『ファーザー』日本公開決定

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83歳の名優アンソニー・ホプキンスの集大成!『ファーザー』日本公開決定

『羊たちの沈黙』(91)、『2人のローマ教皇』(19)などの名優アンソニー・ホプキンスの主演最新作『ファーザー』。アカデミー賞ノミネートが有力視されている同作が、このたび5月より日本でも公開されることが決定した。

本作は世界30ヵ国で上演された傑作舞台の映画化で、老いによる喪失と親子の愛を描いた人間ドラマとなっている。御年83歳のホプキンスが演じるのは自身と同名、同年齢、同誕生日の認知症の父。監督が当て書きした役に対してホプキンス本人は「自分の父をそのまま演じた」と語っている。記憶や時間が混迷していく老年男性の視点で描かれるため、あたかも迷宮に足を踏み入れていくような映画体験となっている。

監督は本作の原作者でもあり、ロンドンのタイムズ紙が「現代において最も心踊る劇作家」と評するフランス人フロリアン・ぜレール。アカデミー賞受賞歴を持つ脚本家クリストファー・ハンプトンが共同脚本で参加しているほか、ホプキンス演じる父を介護する娘を『女王陛下のお気に入り』(18)でアカデミー賞主演女優賞を受賞したオリヴィア・コールマンを演じる。

昨年、サンダンス映画祭で初上映されるや否や「圧倒的実力で早くも2021年の賞レースに躍り出た。彼を凌駕する俳優はいないだろう。」、「彼の代表作の1つとして歴史に残るだろう」など海外メディアから絶賛を浴び、各有名映画批評サイトでも好評の『ファーザー』。ホプキンスの『羊たちの沈黙』以来になるアカデミー賞受賞が期待される話題作を、ぜひ劇場で味わいたい。

文/鈴木レイヤ

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