村上春樹原作『ドライブ・マイ・カー』で西島秀俊が主人公に!三浦透子、岡田将生らが共演

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村上春樹原作『ドライブ・マイ・カー』で西島秀俊が主人公に!三浦透子、岡田将生らが共演

村上春樹の短編小説を『ハッピーアワー』(15)、『寝ても覚めても』(18)などの濱口竜介監督が映画化した『ドライブ・マイ・カー』(今夏公開)。本作の主演を西島秀俊が務めていることが発表となり、あわせて三浦透子、岡田将生、霧島れいかの出演が明かされた。

脚本を担当した黒沢清監督作『スパイの妻 劇場版』(20)が、第77回ヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞を受賞するなど、国際的にも高い評価を受けてきた濱口監督。そんな彼が自ら映画化を熱望し、脚本も手がける本作では、妻を亡くした喪失感の中に生きる舞台俳優の家福と、寡黙な専属ドライバーのみさきが愛車のサーブを通して出会い、一筋の希望にたどり着くまでの心揺さぶる物語が紡がれる。

【写真を見る】主人公の舞台俳優、家福を演じる西島秀俊
【写真を見る】主人公の舞台俳優、家福を演じる西島秀俊

主人公の家福を演じる西島は、『シン・ウルトラマン』(今夏公開)、『劇場版 きのう何食べた?』(21年公開)、NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」など話題作への出演が控える実力派。「村上春樹さんの短編を濱口竜介監督が映画化する。その話を聞いた時、非常に興奮しました。濱口監督による熱のこもった脚本は想像以上にすばらしく、いまを生きる多くの人の心に寄り添う作品になっていると確信しています。美しいロケーションのもと、スタッフ、国を超えて集まったキャスト一丸となって挑んだ作品です」と、作品への自信をのぞかせる。

寡黙ながらも芯のあるヒロイン、みさきに扮する三浦透子
寡黙ながらも芯のあるヒロイン、みさきに扮する三浦透子

また、ヒロインのみさき役を務めるのは、『素敵なダイナマイトスキャンダル』(18)、『ロマンスドール』(20)などで印象的な演技を披露し、『天気の子』(19)では主題歌のボーカルに起用されるなど歌手としても活躍する三浦。口数は少ないが芯のあるヒロインに扮した三浦は、「私が演じたみさきという女性は、自分の足で立って、仕事をして生きていく覚悟のある人です。彼女の姿勢から、私はたくさんのことを学びました。自分の弱さを受け入れ、なにかを諦めながらも前向きに生きる勇気をもらいました」と、役柄の魅力について明かす。

物語を大きく動かすキーパーソン、俳優の高槻役を担う岡田将生
物語を大きく動かすキーパーソン、俳優の高槻役を担う岡田将生[c]石山貴史

霧島れいかは、秘密を抱えたままこの世を去った家福の妻を演じる
霧島れいかは、秘密を抱えたままこの世を去った家福の妻を演じる

さらに、物語のキーパーソンとなる俳優の高槻を岡田が、秘密を抱えたままこの世を去る家福の妻の音を『運命じゃない人』(04)、『ノルウェイの森』(10)などの霧島が演じる。出演について岡田は、「台本を読ませていただいた時にすぐ参加したいと思いました。僕にとってこの現場は忘れられない、忘れたくない現場になりました。この役と出会いこの映画に出会えたことは今後の自分にとって財産になりました」とコメント。


一方、霧島は「濱口監督の演出はとても不思議で、リハーサルを含めいままで味わったことのない心地良い緊張感と静けさで、“音”という人物に近づけてくれました」と、それぞれコメントを寄せている。

濱口監督も「村上春樹さんの『ドライブ・マイ・カー』という短編小説は、初出の雑誌掲載で拝読した時点から強く、心惹かれるものがありました。たとえ大げさであっても、それは自分にとって運命的な出会いであったと言いたくなります」と、力強く語る本作に引き続き注目していきたい。

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