大人もハマる!ドイツ生まれのキュートなおもちゃプレイモービルって知ってる?
「トランスフォーマー」や「G.I.ジョー」「LEGO(R) ムービー」シリーズなど、これまで多くの人気玩具が実写やアニメで映画化されヒットを記録してきた。そんなおもちゃがモチーフになっている映画の最新作『プレイモービル マーラとチャーリーの大冒険』が、2月26日(金)より公開される。ところでこのプレイモービルというおもちゃ、ご存じだろうか?
映えるおもちゃとして大人にも人気のプレイモービルとは?
プレイモービルはドイツの玩具メーカー、ゲオブラ・ブランドシュテッター社によって開発、展開されている知育玩具で、愛らしいフォルムの7.5cmのフィギュアと多種多様のテーマを持つプレイセットの組み合わせによって、イマジネーション豊かに遊べるアイテム。
ハンス・ベックの手で1974年に生みだされて以来、日常、冒険、歴史、SFなど様々な場面をモチーフとした商品がリリース。これまでに製作されたフィギュアのバリエーションは5700通り以上、現在では年間で360種類以上のアイテムが生産されている。日本では2019年から量販店での展開が拡大されたこともあり、あまり知名度は高くないが、「プレイモービル ファンパーク」という遊園地まで作られた発祥の国ドイツはもちろん、欧米ではレゴと並ぶ人気のおもちゃ。名前は知らなくても、見たことはあるという人は多いはずだ。
見た目はデフォルメされたキュートなものだが、首、腕、手など多くのポイントが可動することで様々なポーズが取れたり、アイテムを手に持たせたりと遊び甲斐が抜群。その精巧さは子どもだけでなく大人をも魅了している。
大人からの人気の高さを証明するように、SNS上には屋外にプレイモービルのフィギュアを連れ出して撮影したものや、現実のアイテムを巧みに組み合わせたアイデアが光る一枚、自前でカスタムしたプレイモービルなどの“オモ写”を上げている人も多数確認することができる。
また、コラボアイテムも数多く発売されており、韓国ではスターバックスでプレイモービルとコラボした商品が販売されると多くのファンが店舗に詰めかけ、ちょっとした騒動になったほど。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」や「ゴースト・バスターズ」「ヒックとドラゴン」などのシリーズともコラボを果たしており、映画ファンこそ手に入れるべきアイテムなのだ。
映画にはプレイモービルならではの要素がてんこ盛り!
そんな世界的人気アイテムを映画化した『プレイモービル マーラとチャーリーの大冒険』は、『塔の上のラプンツェル』(10)のアニメーション監修や『アナと雪の女王』(13)のヘッドアニメーターを務めたリノ・ディサルヴォの初監督作。
冒険心が強いマーラと、そんな姉が大好きな弟チャーリーは、両親を事故で失い、虚ろな日々を過ごしていた。ある日、大好きなプレイモービルの展示場へと足を運んだチャーリーとマーラはプレイモービルの世界に迷い込んでしまい、元の世界に戻るべく冒険を繰り広げる。
主人公姉弟がプレイモービルの世界に迷い込み、おもちゃになってしまうというメタな設定の本作には、バイキングや騎士、西部劇、妖精など、これまで実際にプレイモービルで商品化されてきた題材が、キャラクターや舞台として登場。本来交わらないテーマが交差していく物語は、組み合わせしだいで自由な世界を表現できるプレイモービルの遊び方の本質を見事に表現している。
また、同じドイツの会社として2014年からコラボレーション展開をしてきたポルシェから、フルEVスポーツカー「ミッションE」が、本作のシークレットエージェントの愛車として登場するなど、大人心をくすぐる要素も健在なので、家族で楽しめる1作となっている。
自身もプレイモービルの大ファンだというディサルヴォ監督ならではの愛が、描写や物語から感じ取れる『プレイモービル マーラとチャーリーの大冒険』。より作品を楽しむためにも、一度プレイモービルを手に取ってみては?
文/サンクレイオ翼