『スパイキッズ』リブート版が製作へ。ロバート・ロドリゲス監督がふたたび脚本&監督に
「マンダロリアン」(ディズニープラスで配信中)のチャプター14で監督を務め、Netflix映画『ヒーローキッズ』(Netflixで独占配信中)が全世界で驚異的な視聴数を打ち立てているロバート・ロドリゲス監督が、自身の代表作である『スパイ・キッズ』(01)のリブート版で自ら監督を務める可能性が浮上。「Variety」など全米の複数メディアが報じた。
2001年に公開された『スパイキッズ』は正反対の性格の姉カルメンと弟ジュニが、何者かによって連れ去られてしまった敏腕スパイの両親を助けだすため、ハイテクなスパイツールを駆使して活躍する姿を描いたファミリー向けアクション・コメディ。往年のスパイ映画へのオマージュや、大人も子どもも楽しめるユニークなストーリーが話題を呼び、全世界で大ヒットを記録。その後シリーズ化され、第4作までの累計世界興収は5億5000万ドルを突破している。
報道によれば、「ミッション:インポッシブル」シリーズなどを手掛けるスカイダンス・メディアと、シリーズの権利を有するスパイグラス・メディアが共同でシリーズのリブート版を計画中とのこと。詳しいストーリーについては明らかになっていないが、“次世代の「スパイキッズ」”として、多文化家族の活躍が描かれるようだ。なおロドリゲス監督は、これまでのシリーズ作と同様に、自ら脚本も手掛ける予定。
ロドリゲス監督といえば先日「Forbes」のインタビューのなかで、多くの熱狂的なファンから切望されている『アリータ:バトル・エンジェル』(19)の続編について「ストリーミングは続編製作の機会を開いてくれた」と、ディズニープラスに企画を売り込む意欲をのぞかせたことも大きな話題に。
他にも『ヒーローキッズ』の続編や、今年25周年を迎える『フロム・ダスク・ティル・ドーン』(96)の4Kリマスター版など、現在もいくつものプロジェクトを進めているロドリゲス監督は、いまなおカルト的人気を誇る自身の代表作をどのように生まれ変わらせるのか。続報を楽しみに待ちたい。
文/久保田 和馬