ファンタジー世界での冒険が描かれる?「ちびまる子ちゃん」が中国で3DCGアニメ映画化!
さくらももこ原作の「ちびまる子ちゃん」が、中国で初めて3DCGアニメーション映画化されることが、さくらプロダクションのオフィシャルサイトで発表された。『海洋天堂』(10)、『愛しの母国』(19)のシュエ・シャオルーが監督を務め、さくらプロダクションが監修する本作は、『櫻桃小丸子:奇幻筆記(原題)』(英題:Chibi Maruko Chan:The Fantastic Notebook)として、2022年春節(旧正月)に中国全土の劇場で公開予定となっている。
世界中で人気を博している「ちびまる子ちゃん」は、中国でも幅広い世代に長年愛され続けており、作中で描かれている昭和40年代のほっこりする日常は、中国人にとってもノスタルジーを刺激する光景なのだという。
アニメ版は中国各地でも放送されており、現在ではYOUKU、テンセントなど中国大手動画配信サイトでも配信されている。今回の発表について、中国国内のSNS上では、「子どもの頃の記憶が蘇る(涙)」や「来年なの?もう待ちきれない!」など喜びと期待の声が上がっている。
同時に公開された映画のイメージポスターは、テレビアニメでおなじみの雰囲気と違い、ファンタジックな色合いで描く幻想的な世界が目新しいもの。ポスターに添えられた、「わしはいつもまる子の味方じゃ~」という友蔵の有名なセリフは、多くのファンにまる子と友蔵の心温まるエピソードを思い起こさせるものだろう。まる子と友蔵が映画のなかでどのような冒険を見せてくれるのか。期待はふくらむばかりだ。
また、さくらプロダクションは今回の映画化発表について、「まる子がいつもの日常生活からファンタジーあふれる新たな新世界へ飛び出します。愉快なまる子の世界と、映画ならではの新しい展開をみなさまに楽しんで頂けたらとても嬉しいです」とイラスト付きのメッセージをファンに向けて送った。
映画版では“新世界と出会う”まる子だが、1990年の放送開始からナレーションを務めてきたキートン山田が、3月28日の放送をもって卒業を発表しており、アニメ版では長年の仲間との別れを迎えるようだ。だが、映画でもアニメ番組でも、これからもまる子の物語は、キートン山田が発表した卒業コメントのように、「まだまだ『後半へつづく』のである」。
3DCGアニメ映画化されるまる子は、どのような物語でスクリーンに帰ってくるのか。続報を楽しみに待ちたい!
文/編集部
※「櫻桃小丸子:奇幻筆記」の櫻、筆、記と、薛暁路の暁は簡体字が正式表記