第89回アカデミー賞助演女優賞は『フェンス』のヴィオラ・デイヴィス!

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第89回アカデミー賞助演女優賞は『フェンス』のヴィオラ・デイヴィス!

現地時間2月26日(日本時間27日)に、ハリウッドのドルビー・シアターで開催された第89回アカデミー賞授賞式。助演女優賞に輝いたのは、デンゼル・ワシントン主演・監督作『フェンス』のヴィオラ・デイヴィスだ。『ダウト あるカトリック学校で』(08)で助演女優賞、『ヘルプ 心がつなぐストーリー』(11)で主演女優賞と2回ノミネートされていたデイヴィスが3度目の正直で初受賞した。

『フェンス』は1950年代のピッツバーグを舞台に、野球の才能がありながらも黒人であることからプロの道を閉ざされ、清掃員をしている父親トロイ(デンゼル・ワシントン)と、フットボール選手になる夢を抱く息子の対立を描く人間ドラマ。デイヴィスはトロイの妻役を演じた。

目に涙を浮かべて熱いスピーチをしたデイヴィス。「偉大な人たちみんなが集まる場所があるんです。それが墓場ですね。『どういう物語を語りたいの?』とよく問われますが、私はそんな時に『墓場を全部掘り起こして』と言うんです。大きな夢を描いて叶わなかった人たちもいますが、私はアーティストになれたことに感謝しています。私たちは人生を生きることを称えられる職業だからです」。

ブロードウェイの舞台版でも、同役でトニー賞演劇主演女優賞を受賞したデイヴィス。共にトニー賞を獲得し、今回主演男優賞候補となっているデンゼルにも受賞の期待がかかっている。【Movie Walker】

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