品川ヒロシ監督作のクラウドファンディングに相方・庄司が参加。「俺に内緒でやってた」と照れ笑い
「島ぜんぶでおーきな祭 第13回沖縄国際映画祭」の50日前カウントダウンイベントが2月26日にオンラインで開催され、ガレッジセールのゴリこと照屋年之、品川ヒロシが出席。ともに芸人であり、映画監督としても活動する同い年の二人が、映画にかける熱意やお互いへの想いを告白した。
2009年よりスタートした「沖縄国際映画祭」は、今年4月の開催で13回目を迎える。この日は、4月の開催を前に「よしもと沖縄花月」からトークショーを実施。聞き手はガレッジセールの川田が務めた。
川田は「どうなるのかと思っていましたが、なんとかできることになりました」と「沖縄国際映画祭」が開催の運びとなった安堵の気持ちを吐露。本名の照屋年之として、13作目の作品『演じる女』を撮り上げた照屋も「よかった。作品が浮かばれます!」と喜んでいた。
「品川にラブコールしたい」と切り出したゴリは、「ディープな街、商売、人、文化など、そういったものを知っていくと、絶対にクリエイターは心を動かされると思う。そういう島」と沖縄を紹介し、「何作品でもまだまだ撮れる題材が埋まっている宝の島」とアピール。今回は北海道を舞台にした『リスタート』を監督した品川だが、「海がきれいなので、スキューバダイビングとか自然を題材にした映画とか。いずれ撮ってみたい」と沖縄での撮影にも乗り気になっていた。
また品川は、川田から「庄司(智春)は観るの?」と相方の反応を聞かれるひと幕も。品川は「庄司、観に来てくれます」と口火を切り、「『リスタート』はクラウドファンディングでやった。アイツ、内緒でクラウドファンディングしてくれていた。試写会に来て、“監督と一緒に写真を撮れる権”をもらえる。いままで何万枚も一緒に写真を撮ってきているのに」と笑い、「俺にもマネージャーにも内緒で。試写会の当日に『お前、なにやってんだよ』と俺につっこまれると思ってやったらしい」と明かしていた。
監督の仕事のなかでも「編集作業がとても楽しい」と意気投合した二人。イベント後に行われた囲み取材で「お互いの存在を意識したことは?」と記者から尋ねられると、品川は「デビュー当時は毎日一緒にお酒を飲んだりしていた。二人とも仕事がなくて僕の家にきたり。ガレッジセールさんの方が先にバンと売れたので、嘘でも『うれしい』って言えない。『悔しい』が先に来ていた」と苦笑いで述懐。「でも年齢を重ねていくうえで、テレビでご一緒できるようになったり、いまではこうやって二人で監督と呼んでもらって、並んで立てるというのは感慨深いものがある」としみじみと語る。
照屋も「同い年っていうのもデビュー当時からわかっていた。デビューも半年くらいしか違わない」と意識する存在ではありながら、「ネタの色もまったく違うし、映画の撮り方も僕はコメディヒューマン系が多くて、品川くんはアクションやハラハラドキドキさせるエンタテインメントがうまくて。いい意味で重ならないからこそ、お互いの個性があっていいなと思っています」といい関係にあると話していた。
取材・文/成田おり枝