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北米ランキングは『ラーヤと龍の王国』が初登場1位!ロサンゼルスも映画館再開へ

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北米ランキングは『ラーヤと龍の王国』が初登場1位!ロサンゼルスも映画館再開へ

昨年3月中旬に休業して以来、約1年ぶりにニューヨーク市の映画館が再開された先週末。「Deadline」の報道によると、ニュージャージー州など近隣の都市を含んだニューヨーク都市圏全体の興行収入は前週比380%と急増。収容人数25%以内という制限がありながらも、多くのニューヨーカーたちが映画館のオープンを待ち望んでいたことがよくわかる結果となった。

ディズニープラスのプレミアアクセスで同時配信中の『ラーヤと龍の王国』
ディズニープラスのプレミアアクセスで同時配信中の『ラーヤと龍の王国』[c] 2021 Disney. All Rights Reserved. [c]2021 Disney and its related entities

そうしたなか、3月5日から7日の北米興収ランキングではディズニー・アニメーションの最新作『ラーヤと龍の王国』(公開中)が初登場1位を飾った。2045館で860万ドルという興行成績は、前週に1位デビューを果たした『トムとジェリー』(日本3月19日公開)を下回る少々寂しい数字に。この背景には、同作がディズニープラスのプレミアアクセスで同時配信されることについて北米の大手映画チェーン「Cinemark」が難色を示し、上映を拒否したことなどが挙げられる。

また日本でも週末動員ランキング6位スタート、中国では歴代興収記録に迫る大ヒット中の『Hi,Mom』などの勢いに押され3位、韓国でも『ミナリ』(日本3月19日公開)に次ぐ2位スタートとなるなど、各地で苦戦を強いられている。
昨年秋にディズニープラス強化を打ち出し、劇場公開作品を絞り込む戦略に踏み切ったディズニー。そのディズニープラスは先日、会員数が1億人を突破。今回の『ラーヤ』の結果は、今後のディズニー作品になんらかの影響をもたらすことになるだろう。


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【写真を見る】トム・ホランド&デイジー・リドリーら豪華スターが集結したSFアドベンチャーが初登場!写真:SPLASH/アフロ

一方3位に初登場を果たしたのは、トム・クルーズとの宇宙行きも控えるダグ・リーマン監督が人気YA小説を映画化した『Chaos Walking』。もともと2019年に公開される予定だったが、再撮影のために公開延期となり、さらにパンデミックの影響で再延期になった同作が、ようやく公開に。トム・ホランドとデイジー・リドリーを筆頭に、マッツ・ミケルセン、ニック・ジョナス、シンシア・エリヴォ、デヴィッド・オイェロウォと、キャストの並びを見ているだけでもワクワクするようなスター共演。日本でも年内に公開予定となっており、注目しておきたい一本だ。

かつての北米興収ランキングほどの活発な数字はまだ見られないものの、上位作品に動きが見られ、公開作全体の興行収入も「Comcast」の発表によればコロナ禍で最高の成績となった先週末。
さらにロサンゼルス市内の映画館も一部のチェーンで数日中に再開されるというニュースが。ニューヨーク同様に収容率25%(もしくは100人以下)で、各グループの間隔を6フィート(約1.8メートル)以上空けるという条件があるとはいえ、映画興行の復活に向けて大きな一歩となりそうだ。

文/久保田 和馬

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