新たな“鬼平”は松本幸四郎、“梅安”は豊川悦司に!池波正太郎「鬼平犯科帳」「仕掛人・藤枝梅安」映画化

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新たな“鬼平”は松本幸四郎、“梅安”は豊川悦司に!池波正太郎「鬼平犯科帳」「仕掛人・藤枝梅安」映画化

3月12日、帝国ホテルにて、池波正太郎原作「鬼平犯科帳」「仕掛人・藤枝梅安」映画化決定製作発表 記者会見が開催。新たな鬼平を松本幸四郎が、新たな梅安を豊川悦司が演じることが発表された。

新たな梅安を演じる豊川悦司と、新たな鬼平を演じる松本幸四郎が登壇
新たな梅安を演じる豊川悦司と、新たな鬼平を演じる松本幸四郎が登壇

日本映画放送の代表取締役社長である杉田成道氏は、「いま日本では50代以降が人口の半分になっているが、大人向けのドラマが壊滅的な状況。時代劇は日本の文化で、人生の機微を表現する芸術的なジャンル。ここで得難い文化、おもしろさのある時代劇を少しでも多くの方に観ていただきたいと考えました」と、池波作品の映画化の意図を説明。この後発表される新キャストに関しては「早く言いたくてうずうずしています。匂いのあるお2人です」と紹介した。

スカパーJSATの代表取締役執行役員社長、米倉英一氏は「時代劇専門チャンネルでその魅力を伝えてきましたが、今回は3社でタッグを組んで、何年たっても色褪せることのないヒーローを描き、そのヒーローをいま脂が乗り切っている役者に演じてもらうことになりました」と話した。

そして、スポットライトで照らされた花道に登場した新キャスト。5代目長谷川平蔵として鬼平を演じることとなった松本は「私はいますこぶる興奮しております。(キャスティングの話を聞いたときは)驚き以上に、やりたいという気持ちに。根拠はありませんけど自信はあります」と挨拶。

梅安を演じることとなった豊川は「とてもとても大きなキャラクターを池波先生からお借りします。身は縮こまる思い。誠心誠意頑張る所存です。(キャスティングの話を聞いたときは)俺も驚きました。え?俺が梅安?どうして?と。僕の中でも憧れのヒーローなので、それをまさか自分がやることになるとは。正直迷う部分もありました」と率直な気持ちを表現した。

同会見で、華やかな照明や花道が用意されたことについては、「やるしかないなと思いました」と、演じる決意を新たに固めたという豊川。松本は「このイベント格好いいですね」と微笑んだ。

すると杉田氏は「格好いいのは2人。オーラというのか、大きなスケールが見えた。豊川さんも見ていて、やっぱり梅安は色気だな~と思いましたし。人間が持つ苦みや悲しみ、寂しさというのも匂っている気がして、(2人をキャスティングできたことは)うれしいです」と満足げな表情を見せていた。

過去には、八代目・松本幸四郎、丹波哲郎、萬屋錦之介、中村吉右衛門らが長谷川平蔵役を演じてきた。『仕掛人・藤枝梅安』の映像作品では、緒形拳、田宮二郎、萬屋、小林桂樹、渡辺謙、岸谷五朗が主演を務めている。なお、2023年2月に『仕掛け人・藤枝梅安1』を、同年5月に『仕掛け人・藤枝梅安2』を公開予定と2022年に2本が撮影される。映画『鬼平犯科帳』は2024年5月に公開される予定だ。

取材・文/平井あゆみ

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