「主人公は、等身大のマクドーマンドにかなり近い」アカデミー賞最有力『ノマドランド』、役作りの秘密とは? - 2ページ目|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
「主人公は、等身大のマクドーマンドにかなり近い」アカデミー賞最有力『ノマドランド』、役作りの秘密とは?

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「主人公は、等身大のマクドーマンドにかなり近い」アカデミー賞最有力『ノマドランド』、役作りの秘密とは?

【写真を見る】アカデミー賞最有力の呼び声!アメリカの絶景のなかを渡り歩く“現代のノマド”とは?
【写真を見る】アカデミー賞最有力の呼び声!アメリカの絶景のなかを渡り歩く“現代のノマド”とは?[c] 2020 20th Century Studios. All rights reserved.

<コメント>
●是枝裕和(映画監督)
「終始マクドーマンドから目が離せない。いや、目を逸らすことを許されない。そこに写っているのは最早、女優ではない。演技でもない。上手い言葉が見つからない。とにかく、凄いものを見てしまった」

●今泉力哉(映画監督)
「とても不思議な気持ちになった。人間ってちっぽけなんだなと思った。でもそれを感じることができるのも人間で。自然の方が人間より優れてるとかじゃなくて人間も自然の一部であることを教えてくれる映画」

●ふくだももこ(映画監督・小説家)
「映画は、監督が世界をどう見ているかがはっきりと映る。クロエ・ジャオ監督の、薄暮のように嫋やかなまなざしが好きだ。喪失を抱きしめながら車を走らせる主人公に、やさしい夜が訪れますように」

●冨永愛(モデル)
「生きることは旅する事というけれど、旅する事で私達は何を探し求めているのだろうか。生きる上で何を選択し、何を排除するのか…。逞しくも哀しく生きる彼女に自分を重ねずにはいられない。もし私が彼女だったら…」

●ピーター・バラカン(ブロードキャスター)
「最底辺で生きる人たちの姿を淡々と、ほとんどドキュメンタリーのように描いた美しい映画です。フランシス・マクドーマンドと聞いただけで間違いない!」

●木村東吉(アウトドア・エッセイスト)
ノマドランド…そこでは様々な人生が、熱く激しく、時には優しく交錯する。夢、希望、哀しみ、愛が、焚き火の上をかすめていく」

●早坂香須子(メイクアップアーティスト)
「自分の心に正直に生きることは厳しさも伴うけれど、映画に登場するノマド達は気高く皺さえ美しい。映像の美しさも、この時代の閉塞感の中では自由な風のようだ」

●高橋ヨーコ(写真家)
「果てしのない動かぬ大地と留まらず移動するノマド達。本物のノマド達と本物の役者が演者となって語るリアルに引き込まれ(どちらも素晴らしかった!)、風景の美しさに魅了される。自由に生きていくことは簡単ではない。あのようには暮らしていけないだろうけれど、旅をしにまた、あの果てに行きたくてたまらなくなった。是非映画館のスクリーンで見て欲しい至極の一本」

●稲垣えみ子
「生きるのに本当に必要なギリギリのものだけで生きる。それはこの、閉塞した現代からの唯一の脱出口なのだ。似たことをしている私にはそのことが本当に良くわかります。すべてを捨てた彼らの瞳の深い輝きを見よ。老後不安に怯えまくる現代人への魂の一撃」


●赤ペン瀧川(映画プレゼンター)
「日本では知ることが難しい『ノマド』という生き方を通して見える自由と不自由。様々な人物が抱える孤独と希望を描きだす大傑作!」

●町山智浩(映画評論家)
「彼女は老いとともに何もかも失っていく。愛する人も、住む場所も。その代わり、新しい家を手に入れる。果てしない大地だ」

●酒井順子(エッセイスト)
「経済というくびきに翻弄されるアメリカという国、そしてアメリカ人の心中に広がる“荒涼たる絶景”に、圧倒されました」

●山崎まどか(コラムニスト)
「いまのアメリカのシステムでは救えない人々。それでも政府の介入を望まず、自分の生き方を貫こうとする人々。彼らの厳しい生活、自由と裏表の危うさ、矛盾、人生の輝きを包み込んで、クロエ・ジャオは何という映像の叙事詩を綴ったのだろう」

文/久保田 和馬

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