葛飾北斎の生涯を描く『HOKUSAI』新公開日決定で再始動!新予告&新ポスターも披露
代表作「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」が新パスポートや千円札の新デザインに採用されるなど、今なお愛され続けている江戸時代の浮世絵師、葛飾北斎。彼の知られざる生涯を描く映画『HOKUSAI』が、1年間の公開延期を経て5月28日(金)より公開されることが決定。あわせて、新予告とポスターが解禁となった。
本作は、19世紀にヨーロッパでジャポニズムブームを巻き起こし、近代絵画の巨匠たちにも影響を与えた北斎の人生を描く。生涯で3万点以上もの作品を書き続け"画狂人"とまで言われた彼の、貫き続けた信念、創作の原動力とはいったい何だったのか?北斎の青年期を柳楽優弥、老年期を田中泯が演じ、北斎の人生のキーマンとなる蔦屋重三郎を阿部寛、柳亭種彦を永山瑛太が演じる。
今回解禁された映像は、老年の北斎が若かりし頃を回想する場面から始まる。夜空で決して動かぬ「北極星にちなんでつけたんだ」という雅号の北斎は、人気浮世絵版元である重三郎の後押しで唯一無二の独創性を手にしていく。
また本ポスターは「絵で世界は変わるのか?」という力強いキャッチコピーと共に、豪華キャスト陣のビジュアルが配置された迫力満点のものとなっている。
田中は劇中の北斎について「自分が生きている時代を『こんな時代』『いやな時代』だと言っています。現在、私たちはとても苦しい時間のまさにその渦中にいるわけです。北斎は、そういうものに対して立ち向かったわけです」と、今のコロナ禍になぞらえコメント。柳楽も「延期が続いたので、少し悔しい思いもあったのですが、2021年という今だからこそ、より一層、北斎の持つ力強さやパワーを感じて頂くことができるのではないかと思います」と公開される意義をあらためて噛みしめている。
筆一本を手に黙々と描き続け、誰よりも雄弁に“表現の自由”を表し続けた北斎。その人生には、コロナ禍で多くの自由を奪われた今だからこそ感じられる共感があるはずだ。北斎の勇気ある生き様をぜひ劇場で見届けたい。