第40回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞は『64』の佐藤浩市「重みを感じる」
第40回日本アカデミー賞授賞式が、3月3日にグランドプリンスホテル新高輪で開催。見事、最優秀主演男優賞に輝いたのは、『64-ロクヨン-前編』の佐藤浩市だった。佐藤は「どうも。久しぶりに大きい方のヤツ(ブロンズ)をいただきました」と喜びを語った。
『64-ロクヨン』は、横山秀夫のベストセラーを前後編の2部作として映画化したミステリー。佐藤は、わずか7日間しかなかった昭和64年に発生し、未だ未解決となっている少女誘拐殺人事件の解明に挑む警務部広報室の広報官を演じた。
佐藤は「こんなに重かったか、と。僕が50の半ばを過ぎて筋力が衰えたのか、別の感慨で重さを感じているのか。当然後者の方ですが、何か困っちゃうという感じです。またここに戻ってこれるよう、みんなで映画を作り続けていきたいと思います」とあふれる思いを口にした。
佐藤の優秀賞受賞は新人俳優賞、主演・助演賞含めて12回目となり、そのうち最優秀主演&助演男優賞は4回目の受賞となった。
佐藤は、第40回の節目を迎えた日本アカデミー賞授賞式について「年々重みというか、形というのができあがってきたかなと。40年という歴史が存在します。いろんな賞をみなさんが受けるなかで、我々も成長してきたのかな」と感慨深い思いを語った。
『日本で一番悪い奴ら』の綾野剛、『海賊とよばれた男』の岡田准一、『シン・ゴジラ』の長谷川博己、『聖の青春』の松山ケンイチが優秀主演男優賞を受賞している。【取材・文/山崎伸子】
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