チャールズ皇太子とウィリアム王子、ヘンリー王子夫妻への対応に苦戦?
ヘンリー王子夫妻が、オプラ・ウィンフリーがホストを務めるテレビ番組で、英王室のメンバー、とりわけチャールズ皇太子、ウィリアム王子、キャサリン妃を攻撃。チャールズ皇太子とウィリアム王子はヘンリー王子と連絡を取り合ったが、その話し合いについて、メーガン妃の親友である米テレビ番組のホストが夫妻から聞いた話として「実りがなかった」とコメントした。
これに対して英王室は、立場上個人的にコメントを返すことができないため、エリザベス女王が遺憾の意とともに、英王室における多様性への取り組みについて声明を発表。しかしあいまいな文章であったこともあり、相手方の反撃材料になりはしたものの、一方的な攻撃の手は緩められていないようだ。
チャールズ皇太子とウィリアム王子は、ヘンリー王子夫妻が投げかけた人種差別問題やお金の問題、チャールズ皇太子がヘンリー王子の電話に出なかった件などについて、1つ1つ答えたいと考えていたようだ。王室専門家ケイティ・ニコールが「ET」に明らかにしたところによれば、「いくつかの問題について個々に声明を出すことで誤解を解きたいと思っていたようですが、現在の状況では、王室のさらなるダメージにつながる可能性や、相手からの攻撃材料にされる可能性を考えて、短い声明にすることを決めた」のだとか。家族間で話した内容が米メディアで暴露されてしまうことも、一因のようだ。
またニコールによれば、「英王室のメンバーは、退院してきたフィリップ王配にインタビューの全容を知られないよう努力し、公務に邁進している」そう。
ヘンリー王子夫妻は、2人が設立した財団「アーチウェル基金」のエグゼクティブ・ディレクターに、英国での立場を強化するためか、英国時代の夫妻のPRを起用。またNetflixとSpotifyに向けた番組制作強化に向けてベテランプロデューサーを加えるとともに、「アーチウェル基金」の戦略アドバイザーには、黒人男性を夫に持つジュネビエーブ・ロスという白人女性を起用した。
ロスは、「結婚するまで、自分が人種差別者とは思っていなかったし、白人の特権にすら気が付いていなかった」「全ての白人には、人種差別の意識が内在している」と訴えて論議を呼んだ人物。ヘンリー王子が自身についても「英王室にいるときには、気が付かなかった」と唱える同主張は、メーガン妃及び彼女の影響が大きいと思われる。
メーガン妃は、インタビュー内で語った「2018年5月19日のロイヤルウェディング3日前に結婚していた」という発言については、正式な結婚証明書がメディアで明らかになったために撤回している。しかし、「ロイヤルファミリーはまったく人種差別などしていない」とウィリアム王子が主張しても、ロスの論点に立てば「自分たちの意識に気が付いていないだけ」と反論されるため、ぐうの音も出ないだろう。
メンタルヘルスと人種問題については、証拠がない限り英王室側からの反撃は難しいという盲点をしっかりつきながら、ヘンリー王子夫妻は自らの目的に向かって着々と計画を進めているようだ。
文/JUNKO